球泉洞駅

球泉洞駅

球泉洞駅は、熊本県球磨郡球磨村大字一勝地にある、九州旅客鉄道（JR九州）肥薩線の駅です。山間部に位置し、自然豊かな風景が広がります。

歴史

球泉洞駅は、1942年（昭和17年）に大坂間仮乗降場として開業しました。その後、1947年（昭和22年）に大坂間駅に昇格し、有人駅となりました。1962年（昭和37年）には業務委託駅となり、1984年（昭和59年）には無人化されました。

1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化により、JR九州の駅となり、1988年（昭和63年）に現在の球泉洞駅に改称されました。駅名は、近くにある鍾乳洞「球泉洞」に由来しています。

2004年（平成16年）には、特急「九州横断特急」の停車駅となり、利便性が向上しましたが、2016年（平成28年）のダイヤ改正で特急列車の停車が廃止され、現在は普通列車のみが停車する駅となっています。

2020年（令和2年）7月には、豪雨による球磨川の氾濫で甚大な被害を受け、駅舎が半壊し、ホームが流出しました。現在、駅舎の解体工事が予定されています。

駅構造

球泉洞駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホームには、ログハウス風の待合所が設置されています。この待合所には水洗トイレも完備されていましたが、駅舎と共に解体される予定です。かつては有人駅として機能していましたが、現在は無人駅となっています。

駅名の由来

駅名の「球泉洞」は、駅の北東約1.2kmの場所にある鍾乳洞の名前です。駅名改称前は「大坂間」という駅名でした。

駅周辺

球泉洞駅は、球磨村の西端部に位置し、周辺には大きな集落はありません。駅の近くには、球磨川が流れています。

以前は、駅に隣接して二つの商店がありましたが、2020年の豪雨災害で駅と共に流失しました。商店の店主は、駅の名誉駅長を務めていたこともありましたが、災害で犠牲になられました。

駅前には、球磨川の対岸に産交バスの「松本」バス停があります。

周辺施設

球泉洞: 徒歩約20分。球泉洞見学者は、事前に連絡すれば駅との間で無料送迎を受けられます。
球泉洞森林館・エジソンミュージアム:
熊本県道304号一勝地神瀬線: 駅前の道路。肥薩線に並行しますが、駅の北側では球磨川沿いに通ります。
旧国道219号: 駅前の球磨川の対岸を肥薩線に並行して通ります。バイパスの開通により旧道化しています。

隣の駅

JR九州 肥薩線:
白石駅 - 球泉洞駅 - 一勝地駅

脚注

参考文献

曽根悟（監修）、朝日新聞出版分冊百科編集部（編集）『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第2号、朝日新聞出版、2009年7月19日。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 球泉洞駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

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