理子女王

理子女王（まさこじょおう）

生涯

理子女王は、元禄4年（1691年）に伏見宮貞致親王の娘として京都に生まれました。幼名は真宮（さなのみや）といいました。

宝永3年（1706年）に、当時紀州藩主であった徳川吉宗との縁組が決定。同年3月11日に京都を発ち、江戸へ下りました。3月27日には紀州藩邸の赤坂御殿に入り、9月25日に縁組が公表され、11月1日に婚礼が執り行われました。翌宝永4年（1707年）9月22日には、住まいを御殿の奥に移しました。

宝永6年（1709年）6月2日には懐妊が確認され、翌宝永7年（1710年）1月15日に着帯しました。しかし、5月27日に死産となってしまい、産後の肥立ちも悪く、6月4日に20歳という若さで亡くなりました。戒名は寛徳院玄真日中大姉、墓所は報恩寺と池上本門寺にあります。

理子女王の死後、吉宗は二度と正室を迎えることはありませんでした。

人物

理子女王は、伏見宮家という高貴な家柄の出身であり、その出自から、紀州藩主、後の将軍となる吉宗の正室として迎えられました。短い生涯ではありましたが、吉宗との間に子を宿し、その存在は吉宗に大きな影響を与えたと考えられます。彼女の死は、吉宗にとって大きな悲しみであり、その後の彼の人生に影を落としました。

親族関係

理子女王の親族には、以下のような人物がいます。

伯母：照子女王（紀州藩第2代藩主・徳川光貞の御簾中）
叔母：顕子女王（第4代将軍・徳川家綱の御台所）
姪：増子女王（第9代将軍・徳川家重の将軍世子時代の御簾中）


これらの親族関係からも、理子女王が非常に高貴な家柄の出身であることがわかります。

関連作品

理子女王は、以下の作品で描かれています。

大奥（1968年・関西テレビ 演：吉行和子） ※役名は理子の方
男は度胸（1970年・NHK 演：樫山文枝）
八代将軍吉宗（1995年・NHK大河ドラマ 演：山崎直子）
徳川風雲録 八代将軍吉宗（2008年・テレビ東京 演：木内晶子）


これらの作品では、理子女王の生涯や、吉宗との関係が様々な形で描かれています。

関連項目

伏見宮
徳川吉宗
紀州藩

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