産交バス玉名営業所

産交バス玉名営業所は、九州産交バスの子会社である産交バスの営業所の一つです。熊本県玉名市岱明町に位置し、玉名市、荒尾市を中心に、熊本市方面や山鹿市方面など広範囲な路線を運行しています。

歴史

1942年8月: 九州産業交通発足と同時に玉名営業所が供用開始されました。当初は玉名駅近くの現在YOUランド玉名がある場所にありました。
1991年4月: 九州産業交通の経営活性化のため、地域ごとに子会社が設立され、熊北産交が発足。玉名営業所は同社の本社となりました。
1997年: 玉名営業所が岱明町に移転し、同時に南関営業所を統合。長崎線「ありあけ号」を含むすべての路線が玉名駅発着に変更されました。
2004年4月: 荒尾市交通局の一部路線が熊北産交荒尾営業所に先行譲渡されました。
2005年4月: 子会社再編により、県内各ローカル子会社が統合し産交バスに社名変更。玉名営業所は産交バスの営業所となりました。また、荒尾市交通局が解散し、同市交通局が運行していた全ての路線が産交バス荒尾営業所に移譲されました。
2006年12月: 業務活性化のため、荒尾営業所を統合し、玉名・荒尾地区全域をカバーすることになりました。
2016年10月: 玉名市街地循環バスの運行が開始されました。

所在地

玉名営業所は、熊本県玉名市岱明町西照寺にあります。

最寄りのバス停は「玉名産交前」（旧称：西照寺）です。

また、玉名営業所の管轄として、荒尾市南用尺区に荒尾車庫（旧：荒尾営業所）があります。さらに、熊本市北区植木町には鹿南車庫があり、九州産交バス山鹿営業所・産交バス熊本営業所と共有しており、日中は当営業所の車両も休憩に入ります。

過去には、熊本市西区河内町に河内車庫、玉名郡横島町に駐在車庫がありましたが、いずれも廃止されました。また、玉名郡南関町関町にあった南関車庫（旧産交観光バス南関営業所）も、2019年9月末に廃止されました。

担当路線

主に熊本市の熊本桜町バスターミナル（桜町BT）から、熊本市北区、西区、玉名地区全域、荒尾市全域、山鹿市の一部をカバーしています。荒尾地区においては、2006年12月に荒尾営業所が統合されています。過去には、熊本から福岡県大牟田市を結ぶ快速バス（みいけ号）や、熊本から長崎方面に向かう特急バス（ありあけ号）も運行していましたが、現在はどちらも廃止されています。

2008年10月からは、熊本市と荒尾四ツ山間の直通がなくなり、玉名で系統分割されました。2016年10月には、玉名市街地循環バスが新設され、植木経由交通センター線は玉名温泉を経由せず、ゆめタウン玉名経由に変更されました。また、2019年10月のダイヤ改正により、桜町BTと南関上町を結ぶ直通路線が廃止され、桜町BTと玉名駅を結ぶ直通路線も大倉・植木経由の1系統に集約されました。

運行系統

玉名営業所

熊本市内行き路線には、アルファベットと数字の組み合わせで案内番号が付けられています。玉名市内完結路線や南関、菊水、山鹿行き路線には、数字のみの系統番号が付けられています。

主な系統

A3-2: 桜町BT - 玉名駅（植木・大倉経由）
31, 33: 玉名駅 - 玉名市文化センター(一部は玉名高校前経由) - 新玉名駅 - 南関上町
51: 玉名駅前 - 北稜高校前 - 玉名温泉 - くまもと県北病院、玉名駅前 - 玉名下町 - 玉名市役所前 - くまもと県北病院
54: 玉名駅 - 玉名高校前 - [九州看護福祉大学] - 新玉名駅 - 山鹿バスセンター（東郷経由）
52: 玉名駅 - 玉名下町 - 新玉名駅 - 山鹿バスセンター（米の岳経由）
45: 南関上町 - 山鹿市役所（三加和温泉・平山温泉経由）
37: 菊水ロマン館 - 北谷 - 植木 - 寺尾病院前
4, 44: 九州看護福祉大学線（44は直行で4は新玉名駅発着）

玉名市街地循環バス

(右回り): 玉名駅→下前原→築山小学校前→玉名温泉→玉名市役所→玉名中町→玉名駅
(左回り): 玉名駅→玉名中町→玉名市役所→玉名温泉→築山小学校前→下前原→玉名駅

旧産交観光バス路線

37: 玉名駅 - 菊水ロマン館（月田経由）

2019年10月改正で新設された路線

T2-2: 桜町BT - 小天温泉（熊本駅・西区役所・河内経由）
T2-3: 桜町BT - 天水支所（熊本駅・西区役所・河内・小天温泉経由）
16: 玉名駅 - 植木 - 寺尾病院前（大倉・木葉経由）

以前は玉名駅 - 天水支所・河内温泉を結ぶ路線（系統番号11）も存在しましたが、2023年10月1日に廃止されました。

荒尾車庫

荒尾市内の全路線は、行先別に数字のみの系統番号が付けられています。2013年10月に大幅な再編が行われました。

主な系統

1: 荒尾玉名線（バスセンター - 市民病院 - 桜山町4丁目 - 金山 - 玉名駅 - 玉名温泉 - 玉名市役所）
5: 倉掛線(助丸経由)（バスセンター - 聖人原 - 助丸 - 倉掛 - 荒尾駅）
7: 八幡台線(バスセンター止め)（四山 - 荒尾駅 - 潮湯前 - 市民病院 - 中央区 - バスセンター）
8: 八幡台線(八幡校行き)（四山 - 荒尾駅 - 潮湯前 - 市民病院 - 中央区 - バスセンター - 八幡台2丁目 - 八幡校前）
11: グリーンランド線（荒尾駅 - 一小下 - グリーンランド正門 - バスセンター）
12: 東屋形線（イオンタウン - 四山 - 荒尾駅 - 一小下 - 東屋形 - バスセンター）
13: 福祉村線（イオンタウン - 四山 - 荒尾駅 - 一小下 - 市民病院 - 有明高校前（福祉村入口） - 自動車学校 - 北五反田団地 - 新図団地 - バスセンター）
14: 住吉線（イオンタウン - 四山 - 東宮内 - 東屋形 - バスセンター）※土曜・休日運休
23: 牛水清里線（荒尾駅 - 潮湯前 - 南荒尾駅 - 牛水 - 清里校前 - 水島 - 本村 - 市民病院 - 中央区 - バスセンター）
31: 桜山線(新図経由)（荒尾駅 - 老人センター - 市民病院 - 桜山町4丁目 - 桜山（旧道） - 新図団地 - バスセンター）
32: 桜山線(山の手経由)（荒尾駅 - 老人センター - 市民病院 - 桜山町4丁目 - 桜山（旧道） - 自動車学校 - バスセンター）
33: 桜山線(八幡台行き)（荒尾駅 - 老人センター - 市民病院 - 桜山町4丁目 - 桜山（旧道） - 自動車学校 - バスセンター - 八幡台1丁目）

当営業所からは直接乗車できませんが、国道沿いの「玉名産交前」バス停から荒尾発玉名市役所行きと玉名発バスセンター行きが停車しています。

車両

大型車は、以前は他営業所からの移管車や格下げ車が多かったですが、徐々に移籍車に置き換えられています。小田急バス、新京成バス、横浜市営バスなどからの移籍車が導入されています。2024年11月には新車として大型路線車両2台が配置されました。

中型車は、各路線で幅広く運用されており、京浜急行バス、京王バス、南海バスなどからの移籍車が導入されています。2015年には初のノンステップバスが導入され、2016年には約20年ぶりとなる新車の中型路線車が導入されました。

マイクロバスは、日野・リエッセ、いすゞエルガミオ7m車が配属され、荒尾市内線や旧産交観光路線、山鹿・南関方面、玉名市街地循環バスで運用されています。

併設施設

九州産交オートサービス玉名整備工場

かつては九州産交観光玉名営業所も併設されていましたが、現在は本社・熊本営業部に統合されています。

外部リンク

* 産交バスポータルサイト

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