田代山 (帝釈山脈)

田代山（たしろやま）

田代山は、帝釈山脈に属する標高1,971mの山で、山頂は福島県南会津郡南会津町に位置していますが、山体は南会津町と栃木県日光市にまたがっています。尾瀬国立公園の一部を構成しており、豊かな自然が保護されています。

概要

田代山の最大の特徴は、山頂部に広がる広大で平坦な田代山湿原です。この湿原は尾瀬国立公園の特別保護地区に指定されており、キンコウカ、イワカガミ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ、モウセンゴケなど、多種多様な高山植物が自生しています。また、帝釈山へと続く登山道沿いには、オサバグサの群生も見られます。

山頂部にある湿原の北東端、標高1,926.3mの地点には三等三角点「田代山」が設置されています。このため、田代山の標高が1,926mと表記されることもありますが、最高地点の標高は1,971mです。

山頂には休憩所、トイレ、そして避難小屋が整備されています。この避難小屋は「弘法大師堂」とも呼ばれており、内部には弘法大師の坐像が祀られています。

登山ルート

田代山への主な登山ルートは以下の通りです。

湯ノ花温泉 - 猿倉登山口 - 田代山: 猿倉登山口には約50台収容可能な駐車場があります。猿倉登山口から小田代までは高低差があり、上り約70分、下り約40分程度の道のりです。小田代から山頂までは約50分です。
木賊温泉 - 木賊登山口 - 田代山
檜枝岐温泉 - 馬坂峠登山口 - 帝釈山 - 田代山: このルートは帝釈山を経由して田代山へ向かうものです。

周辺の山小屋

田代山避難小屋（弘法大師堂）

近隣の山

田代山の周辺には、以下の山々があります。

枯木山
帝釈山
白身山
台倉高山

その他

田代山は、「花の百名山」と「うつくしま百名山」にも選ばれており、その美しい自然は多くの登山者やハイカーを魅了しています。

同名の山も存在するため、注意が必要です。

外部リンク

* 国土地理院 地形図

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