由布川峡谷

由布川峡谷：東洋のチロルと称される絶景

由布川峡谷は、大分県別府市から由布市挾間町にかけて、大分川水系賀来川の支流である由布川上流に位置する峡谷です。その美しい景観から「東洋のチロル」とも呼ばれ、多くの人々を魅了しています。峡谷は、約60万年前に発生した由布川火砕流が長年の歳月をかけて浸食されたことで形成されました。

峡谷の景観

峡谷内には、高さ15メートルから60メートルにも及ぶ切り立った断崖が約12キロメートルにわたって連なっています。岩肌には苔がむし、40条以上とも言われる細い滝が流れ落ちる様子は、まさに幻想的です。清らかな渓流と、緑豊かな自然が織りなす風景は、訪れる人々を魅了し、心を癒します。

由布川峡谷の魅力

由布川峡谷は、四季折々の美しい自然を楽しむことができる場所です。夏は涼を求めて、多くの人々が訪れ、秋には紅葉の名所として賑わいます。新緑の季節もまた格別で、深い緑が峡谷を包み込み、清々しい空気が満ち溢れます。峡谷内を散策すると、自然の力強さと美しさを同時に感じることができるでしょう。

峡谷へのアクセス

かつては、上流から順に別府市側の椿入り口、由布市挾間町側の猿渡入り口、谷ヶ淵入り口の3つの入り口がありましたが、近年は椿入り口と猿渡入り口の2つになっています。ただし、2017年1月の崩落事故以来、椿入り口は現在も通行止めとなっています。

猿渡入り口付近には吊り橋が架かっており、ここからも峡谷の美しい景観を眺めることができます。2017年9月には、九州北部豪雨や台風18号の影響で猿渡入り口も一時通行止めとなっていましたが、2021年3月29日に新たなルートで復旧しています。

その他の見どころ

椿入り口の上流側には、峡谷の両岸の断崖の間に大きな岩が挟まった「チェックストーン」と呼ばれる珍しい地形を見ることができます。自然が作り出した奇跡的な風景は、一見の価値があります。

観光情報

由布川峡谷は、大分県の名勝に指定されているほか、おおいた遺産及び大分百景にも選定されています。大分県を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。自然の息吹を感じながら、心身ともにリフレッシュできることでしょう。

関連情報

大分県指定文化財一覧
渓仙峡 - 同じく大分百景に選定されている峡谷。
藤河内渓谷 - 同じく大分県の名勝に選定されている峡谷。

外部リンク

由布川峡谷 はさま由布川峡谷観光協会
由布川峡谷 由布市
由布川峡谷 おおいた遺産

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