甲斐奈神社

甲斐奈神社の概要

甲斐奈神社（かいなじんじゃ）は、山梨県に点在する神社であり、関連する社が3社存在します。これらの神社はいずれも『延喜式神名帳』に記載された式内社に属しており、その歴史は古く、地域の信仰の中心として栄えてきました。

1. 甲斐奈神社（笛吹市春日居町国府）

この神社は、笛吹市春日居町国府に位置し、甲斐国の四宮及び総社論社とされています。祭神には彦火火出見尊（ひこほほでみのみこと）と大己貴命（おおなむちのみこと）がおります。神社周辺は国府の推定地の一つとされており、江戸時代には「守ノ宮」との別名がありました。この時期の文献には、徳川家光から社領8石が与えられた記録も残っています。何世代にもわたって地域住民の信仰を集め、現在も多くの参拝者が訪れます。

現地情報

所在地は山梨県笛吹市春日居町国府361です。最寄駅であるJR中央本線の石和温泉駅または春日居町駅から徒歩約20分の距離にあります。

2. 甲斐奈神社（笛吹市一宮町橋立）

次に紹介するのは、笛吹市一宮町橋立にある甲斐奈神社です。この社も式内社論社で、祭神は国常立尊（くにとこたちのみこと）や高皇産霊尊（たかみむすひのみこと）などの神々が祀られています。周囲の歴史的背景から、甲斐国の中心地としての重要性を持っています。天正時代には武田氏の遺領を巡る戦乱で焼失するなど、波乱の歴史を歩んできました。

現地情報

こちらの神社の所在地は山梨県笛吹市一宮町橋立84です。周辺には一宮の浅間神社や国分寺・国分尼寺跡があり、交通アクセスは同じくJR中央本線の接近が便利です。

3. 甲斐奈神社（甲府市中央）

また、甲府市中央に位置する甲斐奈神社は旧郷社にあたります。主祭神として菊理姫命（きくりひめのみこと）と木花咲耶姫命（このはなさくやひめ）が祀られています。この神社の歴史も古く、永正年間に現在地に移転しました。かつては「白山権現」と称され、親しまれてきた神社です。

現地情報

甲府市に位置するこの神社の所在地は山梨県甲府市中央3-7-11です。最寄駅はJR身延線の金手駅で、甲府駅からも近いためアクセスが良好です。

まとめ

甲斐奈神社は、その名の通り甲斐の国に由来する重要な神社群であり、それぞれが持つ祭神や歴史から地域の文化的意義を伺うことができます。これらの神社は、地元の人々にとって信仰の場として、また観光地としても非常に価値のある存在です。各神社ごとの特色を楽しみながら訪れることで、甲斐の歴史と文化に触れることができるでしょう。

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