疋部

疋部（しょぶ）について

疋部は、漢字を部首で分類した中の一つであり、康熙字典の214部首の103番目に位置しています。この部首は、5画で構成され、午集の9番目に相当します。疋部には「疋」を筆画の一部として持つ漢字が含まれていますが、単独の「疋」字そのものは、膝から下の脚を指す用語として用いられています。この語の字源は、脚の形を象形文字的に描いたものに由来しています。

さらに、「疋」は「匹」と同じ形が変化したものであり、日本では「ヒキ」という音を持ち、お金の単位（例えば、一疋 = 十文）として広く用いられています。また「夏」の字が変形して「疋」と書かれ、特に「雅」の代わりに利用されることもあります。

部首としての「疋」は、以下のような通称を持っています。日本では「ひき」または「ひきへん」と呼ばれ、その名称は「匹」との関連があるとされ、特に日本ではお金の単位として用いられることが特徴的です。韓国語では「발소部（bal so bu、あしの疋部）」や「짝필부（jjak pil bu、ひきの疋部）」と呼ばれ、英語やアメリカでは「Radical bolt of cloth」と表記されており、これは「匹」が古代中国で織物の長さの単位として使用されていたことから来ています。

部首の字形と音

部首の基本字は「疋」です。中国語の中古音においては、広韻では「1.所葅切、魚韻、平声」「2.五下切、馬韻、上声」「3.譬吉切、質韻、入声」といった音が割り当てられています。また、詩韻においても「1.魚韻、平声」「2.馬韻、上声」「3.質韻、入声」といった分け方があります。

現代音に目を向けると、普通話では「疋」は「shū」や「yǎ」に分類され、広東語では「so1」や「ngaa5」といった発音があります。日本語では「ショ」や「ソ」、「ヒツ」、「ヒキ」などの異なる音が割り当てられており、朝鮮語では「소(so)」や「발(bal、あし)」があります。

疋部に関連する漢字

「疋部」に関連する漢字には「疏」や「疎」、そして「疑」という字も含まれています。これらの字は、それぞれ異なる意味を持ちながらも、部首としての「疋」との関連性を持っています。部首が持つ様々な形や変化の中で、これらの漢字もまた、疋部の重要な一部分を形成しています。

このように、疋部は漢字の世界において、脚や単位を示す重要な部首として位置づけられています。その利用方法や通称、字形に至るまで、漢字の多様性を示す一つの例として興味深い存在となっています。

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