白陵中学校・高等学校

兵庫県高砂市に所在する白陵中学校・高等学校は、中高一貫教育を提供する私立学校です。併設型中高一貫校であり、高校3年次には混合クラスが編成されます。姉妹校として岡山白陵中学校・高等学校があります。

教育の特徴

週6日制を採用し、50分授業を実施しています。特徴的なのは、文系であっても数学IIIが高校3年まで必修である点です。また、理科や社会も全教科を学習します。高校1年次には、全員が物理基礎、化学基礎、生物基礎を履修します。高校2年からは理系と文系に分かれますが、理系でも倫理と政治経済が必修で、さらに世界史B、日本史B、地理Bから1科目を選択する必要があります。高校2年までに中学・高校の全範囲を終え、高校3年では受験対策に集中するカリキュラムとなっています。

かつては毎日小テストを実施するなど、知識注入型の教育が中心でしたが、現在は、実験や自由研究といった体験プログラムを重視し、生徒の興味や関心を高める独自の教育を展開しています。また、中学校の3年間（高校からの入学生は高校1年）と高校2年では、週1時間の柔道が必修となっています。

クラス編成

中学校の定員は、2012年に175名、5クラス編成となりました。それに伴い、2015年以降、高校からの募集定員は若干名となっています。

年表

1963年（昭和38年）3月30日 - 学校設立。
1965年（昭和40年）4月 - 生徒食堂（木造校舎）が完成。
1966年（昭和41年）5月 - 講堂兼体育館が完成。
1974年（昭和49年）1月 - 武道館（柔道場）が完成。
1978年（昭和53年）7月 - 第3校舎（理科棟）が完成。
1982年（昭和57年）11月 - 創立20周年記念式典が挙行。白陵会館が完成。
1986年（昭和61年）6月 - 第4寮が完成。
1989年（平成元年）1月 - 本部棟が完成。
1997年（平成9年）4月 - 技芸棟（芸術・家庭科棟）が完成。
1998年（平成10年）- 中学校の定員が140名になり、中学女子1期生が入学。
2001年（平成13年）5月1日 - 40周年記念棟（体育館・大講堂）竣工式典が挙行。
2006年（平成18年）4月 - 第4校舎が完成。
2007年（平成19年）3月 - 第1校舎が完成（新築建替）。
2008年（平成20年）3月 - 第2校舎が完成（新築建替）。
2012年（平成24年）- 中学校の定員が175名になる。
2015年（平成27年）- 高校入試の募集定員が若干名になる。
2018年（平成30年）- この年から中学入試要項が変更になる。

主な学校行事

学校行事も多彩で、生徒たちの学校生活を彩っています。

4月: 1学期始業式、入学式・入寮式、オリエンテーション、授業参観（中学）
5月: 中間考査、修学旅行（中3）、中1臨海学習、育友会総会、東京大学見学会（高3）
6月: 球技大会、修学旅行（高2）
7月: 期末考査、1学期終業式、夏期補習授業（前期)
8月: 夏期補習授業（後期）
9月: 2学期始業式、文化祭、運動会
10月: 中間考査、保護者会
11月: 創立記念日、文化講演会
12月: 期末考査、2学期終業式、冬期補習授業
1月: 3学期始業式、中学入試、百人一首大会（中学）
2月: 高校入試、高校卒業式、柔道大会、スキー実習(中2)
3月: 学年末考査、中学卒業式、3学期終業式、春期補習授業

入試

中学入試

2018年度から入試要項が変更されました。以前は、前期入試で国語、理科、算数（1次、2次）に分かれていましたが、現在は国語、算数、理科がそれぞれ70分で実施されます。算数は2023年度より配点が変更され、国語と同配点になりました。後期入試も実施され、国語、算数、面接で選考が行われます。また、2025年度からは、前期入試合格者が入学金を納入した場合、後期入試の受験資格は取り消されます。

高校入試

高校入試は2015年度から募集定員が若干名となっています。英語、国語、数学の3教科で試験が行われ、専願でのみ受験が可能です。中学、高校入試共に、合否発表時に受験者全員に成績が開示されます。

生徒会活動・部活動

生徒会活動や部活動も活発に行われています。

学校設備

学校にはプールはありません。体育の授業にも水泳は含まれておらず、水泳に関する行事もありません。

大学進学状況

国公立大学では、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学などに毎年十数名程度の合格者を輩出しています。私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、同志社大学、立命館大学などにそれぞれ数十名程度の合格者を出しています。

関係者

歴代理事長

三木省吾: 1963.4〜1983.7
三木一正: 1984.11〜現在（1983.7〜1984.11は代行）

歴代校長

河路甲午郎: 1963.4〜1968.3
三木省吾: 1968.4〜1983.7
吉岡喬: 1984.1〜1985.3（1983.7〜1983.12は代行）
八木誠造: 1985.4〜1998.3
浅江季典: 1998.4〜2004.3
吉田卓: 2004.4〜2009.11
斎藤興哉: 2009.12〜2017.3（執務代行）
宮崎陽太郎: 2017.4～現在

著名な出身者

多方面で活躍する卒業生を輩出しています。

植田博樹（TBSプロデューサー）
宮嶋茂樹（報道カメラマン）
桂阿か枝（落語家）
片山安孝（兵庫県副知事）
熊谷俊人（千葉県知事、元千葉市長）
北口寛人（兵庫県議会議員、元明石市長）
稲富修二（立憲民主党衆議院議員）
秋野公造（公明党参議院議員、財務副大臣）
岡田康裕（加古川市長、元衆議院議員、米国公認会計士）
小紫雅史（生駒市長、環境官僚）
住吉寛紀（衆議院議員、元兵庫県議会議員）
田谷聡（元復興庁福島復興局長、元石川県総務部長）
横山紳（農林水産事務次官）
宮原博昭（学研ホールディングス社長）
山本幸治（プロボウラー）
野田成人（オウム真理教元幹部）
豊田亨（元死刑囚、オウム真理教幹部）
上山和樹（著作家、中退）
梅谷英生（フィギュアスケート選手）
田中英祐（元プロ野球選手）
藤尾潔（加東市議会議員）

最寄駅

JR神戸線（山陽本線）：曽根駅から徒歩20分

姉妹校

岡山白陵中学校・高等学校（岡山県赤磐市）

脚注

白陵中学校・高等学校公式ホームページ
白陵高等学校同窓会　白陵会公式ホームページ
白陵高校生徒会 Wiki

関連項目

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