真壁駅

真壁駅の概要

真壁駅（まかべえき）は、茨城県真壁郡真壁町（現在の桜川市）に存在した筑波鉄道筑波線の廃駅です。この駅は1987年に廃止されましたが、その歴史や利用状況、駅周辺についての情報は多くの人にとって興味深い内容です。

駅の歴史

真壁駅は1918年4月7日に筑波鉄道（初代）として開業しました。当初は車両不足により筑波駅から岩瀬駅間の運行が休止されていましたが、6月7日に筑波 - 真壁間の営業が開始され、9月7日には真壁 - 岩瀬間の営業も始まりました。その後、当駅に機関庫も設置されるなど、徐々に運行体制が整えられていきました。

1945年3月20日の会社合併により、駅は常総筑波鉄道の一部となり、さらに1965年には関東鉄道に引き継がれました。1979年の事業譲渡で筑波鉄道に移行し、1981年には貨物営業が廃止されました。最終的には1987年に駅は廃止されましたが、当時の利用者にとっては大切な交通手段であったことは間違いありません。

駅の構造

真壁駅の構造は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合わせて3線から成っていました。乗降は主に2線で行われ、残りの1線は留置線として使用されていました。駅本屋は西側の下りホームに位置し、いつも有人で夜間の留置が設定されていました。また、駅本屋の南側には貨物ホームが存在し、土浦方から本線に接続していました。

利用状況

1978年のデータによると、この駅の1日平均乗降客数は1,064人に達しました。主な利用者は土浦や東京方面の買い物客、及び近隣の茨城県立真壁高等学校の通学者でした。このように、駅は地域の重要な交通インフラとして機能していました。

駅周辺の施設

真壁駅の周辺にはいくつかの公共施設があります。桜川市真壁庁舎（旧真壁町役場）、真壁郵便局、真壁町民体育館、茨城県立真壁高等学校、そして歴史的な真壁城跡があります。これらの施設は地域住民にとって重要な役割を果たしていました。

バス路線の現状

真壁駅は鉄道廃止後もバス停留所名として使用され続け、多くの路線が設定されていました。しかし、2008年4月には土浦駅方面に向かう数本のバスのみが残り、JR水戸線への連絡が途絶えてしまいました。その後、2011年には真壁駅と筑波山口を結ぶすべてのバス路線が廃止され、バス停は継続的に利用されることがなくなってしまいました。駅前広場は介護施設に転用され、地域の活用方法も変わりました。

2017年からは桜川市とつくば市の間で広域連携バスが運行されていますが、かつての真壁駅のバス停へは乗り入れていません。

現在の状況

現在、真壁駅の駅舎や待合室は撤去され、構内は「つくば霞ヶ浦りんりんロード真壁休憩所」として整備されています。かつての駅の面影を残す桜の木々も保存されており、訪れる人々に昔を思い起こさせる場所となっています。

隣接駅

真壁駅は筑波鉄道筑波線の一部で、隣の駅は常陸桃山駅と樺穂駅でした。

結論

真壁駅は単なる交通手段ではなく、地域の歴史や人々の記憶に深く根ざした存在でした。廃止された今でも、その存在は地域の発展とともに語り継がれています。

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