矢代久美子

矢代久美子



矢代久美子(やしろ くみこ、1976年7月31日 - )は、日本棋院に所属する囲碁の女流棋士。東京都出身。本名は金澤久美子。夫は同じく棋士の金澤秀男八段。血液型はB型。趣味は読書。

経歴



6歳で囲碁を始めた矢代は、アマチュア6段の父親から手ほどきを受け、碁会所で腕を磨きました。小学3年生の頃には木谷会(後の仁風会)に通い始め、梅沢由香里、小林泉美、祷陽子、武宮陽光らと共に切磋琢磨しました。1989年、中学1年生で日本棋院の院生となり、翌年には幕張の研修センターに入寮。趙治勲藤沢秀行らの指導を受けました。同室には加藤啓子がいました。

中学卒業と同時に研修センターを退寮し、1993年の女流枠入段手合を経て、1994年に入段を果たしました。NHK杯テレビ囲碁トーナメントでは記録係も務めました。1997年に二段、1999年に三段に昇段。同年の第1期女流最強戦では準優勝しました。2001年に四段、2002年に五段に昇段。

2003年には棋聖戦で最終予選に進出。また、女流[[本因坊戦]]では挑戦者となるも、小林泉美に1-3で敗れました。2004年には女流名人戦で挑戦者決定戦に進出しましたが、惜しくも敗退。

2005年、2度目の女流[[本因坊戦]]挑戦手合で知念かおりに3連勝し、悲願の女流本因坊位を獲得。初のタイトルホルダーとなりました。2006年7月11日には金澤秀男と入籍。同年の女流[[本因坊戦]]では祷陽子の挑戦を退け、タイトルを防衛しました。しかし、2007年の女流[[本因坊戦]]では謝依旻の挑戦を受け、0-3で敗れて女流本因坊位を失冠しました。

2008年には、第1回ワールドマインドスポーツゲームズ男女ペア戦に小林覚とのペアで出場し、ベスト8に進出しました。

2007年にはNHK教育テレビ「囲碁の時間」で講師を務め、囲碁の普及にも貢献しました。

2018年には、第30期女流名人戦の挑戦者となりました。2007年の女流本因坊位失冠以来、12年ぶりのタイトル戦出場でしたが、藤沢里菜に0-2で敗れ、タイトル奪還はなりませんでした。

タイトル



女流本因坊 2期(2005年、2006年)
登場回数 6回 獲得合計 2期

他の棋歴



遠洋地産杯世界女子プロオープン戦 ベスト4(2007年)
大理旅遊杯世界女子プロ囲碁選手権戦 ベスト8(2006年)
正官庄杯世界女子囲碁最強戦
2005年 0-1(×葉桂)
2007年 0-1(×李玟眞)
2008年 0-1(×唐奕
黄竜士双登杯世界女子囲碁団体選手権(2012年)0-1(×王晨星

参考文献



佐野真「この道を行く 矢代久美子五段」(『碁ワールド』2003年3月号)

外部リンク



日本棋院 矢代 久美子
夫:日本棋院 金澤 秀男
* 矢代女流本因坊トークライブ

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