知念かおり

知念かおり（ちねん かおり、1974年7月28日 - ）は、沖縄県平良市（現宮古島市）出身の囲碁棋士です。日本棋院東京本院に所属し、時本壱九段門下で腕を磨きました。彼女は女流本因坊を4期、女流棋聖を5期獲得するなど、輝かしい実績を誇ります。

棋風と人物

知念かおりの棋風は、攻めと地のバランスが取れており、柔軟かつ勝負強いことで知られています。その実力は多くのファンを魅了し、囲碁界に大きな影響を与えています。また、早打ちであることも特徴で、対局をスピーディーに進める様子から「ニコちゃん」という愛称で親しまれています。夫は同じく囲碁棋士である楊嘉源九段です。

経歴

沖縄県宮古島市で育った知念は、小学2年生の時に父親から囲碁の手ほどきを受けました。小学6年生の時には、囲碁の勉強のために8か月間沖縄本島に住み、関西棋院で院生となる予定でしたが、ホームシックのため宮古島に戻りました。その後、中学2年生で少年少女囲碁大会中学生の部でベスト32、全日本女流アマチュア囲碁選手権大会でベスト16という成績を収めました。

中学3年生の時に上京し、開設されたばかりの日本棋院幕張研修センターに入り院生生活を始めましたが、年齢制限で退所を余儀なくされました。その後、沖縄県出身という縁から茨城県に住む時本壱八段（当時）の内弟子となりました。内弟子時代には剣道なども習っていたそうです。

1993年に入段を果たし、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせました。1995年には初段で女流[[本因坊戦]]に挑戦者として出場しましたが、吉田美香六段（当時）に1-3で敗れました。しかし、1997年に三段で再び挑戦し、吉田美香に3-1で勝利し、念願の初タイトルを獲得。その後、女流本因坊のタイトルを3連覇しました。また、1997年7月には楊嘉源九段と結婚。妊娠中の女流[[本因坊戦]]では、椅子に対局するという珍しい光景が見られ、話題となりました。

2000年には女流棋聖戦で小林泉美に挑戦し、2-1でタイトルを獲得。その後、女流棋聖のタイトルを4連覇しました。同年には、その功績を称えられ、平良市民栄誉賞を授与されました。2005年には、三段昇段後50勝の規定により四段に昇段。同年末の第4回正官庄杯戦(年始は第3回)では日本チームの四番手として出場し、3人抜きを果たす活躍を見せましたが、芮廼偉に敗れました。現在、3人の子供（娘、息子、娘）に恵まれています。

タイトル歴

女流本因坊 4期
女流棋聖 5期

その他の棋歴

リコー杯プロペア碁選手権戦優勝（1995年、結城聡とペア）
女流本因坊 挑戦者（1995年、2002年）
女流名人 挑戦者（2009年）

国際棋戦

日中スーパー囲碁女流対抗戦
1998年 2-0 徐螢
1999年 2-0 梁雅娣
2000年 1-2 黎春華
正官庄杯世界女子囲碁最強戦
2006年 3-1（○李玟眞、○范蔚菁、 ○李英信、×芮廼偉）
2011年 0-1（×文度媛）

知念かおりは、これからも囲碁界の発展に貢献していくことが期待される棋士の一人です。

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