石川光昌

石川光昌（いしかわ みつまさ）は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将です。陸奥国安達郡百目木城主であり、石川弾正の通称で知られています。

生涯

永禄7年（1564年）、百目木城主・石川有信の子として誕生しました。百目木石川氏は、塩松石橋氏の重臣で、三芦城主陸奥石川氏の庶流（第17代当主満朝の三男・盛光を祖とする）にあたります。光昌の伯母は、宗家の第24代当主・晴光の正室でした。

父・有信は永禄11年（1568年）、大内義綱らと共に田村氏に内通し、主君・石橋尚義を追放して田村氏に従属しました。後に義綱の子・定綱が田村氏からの独立を目論みますが、光昌はこれに同調せず、天正13年（1585年）、田村清顕とその婿である伊達政宗に従って定綱を攻めました。この功により、政宗から小手森城を与えられましたが、清顕の死後、宮森城主白石宗実の与力にされたことに不満を持ちました。

天正16年（1588年）の郡山合戦の際に、相馬義胤に内応したため、小手森城は政宗の攻撃を受けて落城し、500人余りが討ち取られました。この時、光昌も討死したとされることが多いですが、実際には義胤を頼って落ち延びていました。

慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いの際には、安達郡を領していた上杉景勝に仕え、最上義光攻めに参加しました。しかし、上杉軍が敗北し、減封されると、上杉家を離れて流浪の身となりました。

慶長10年（1605年）2月10日に死去。享年42歳でした。

このように、石川光昌は戦国時代から江戸時代初期にかけて、激動の時代を生き抜いた武将であり、その生涯は主君を転々としながらも、生き残りをかけたものでした。

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