石川孝志

石川 孝志のプロレスと相撲の軌跡

石川孝志（いしかわ たかし）は、1953年生まれの日本人レスラーであり、元大相撲力士としても知られています。彼は大相撲界で大ノ海という四股名で活動し、西前頭4枚目という成績を残しました。身長179cm、体重123kgの体格を持ち、成功した相撲キャリアの後、プロレスラーとしての道を歩むことになりました。

初期のスポーツキャリア

中学時代は野球をしていた石川ですが、酒田南高等学校への進学後に相撲に目覚め、その才能を発揮しました。彼は国民体育大会高校の部で優勝し、この結果が相撲部屋からのスカウトを引き寄せましたが、彼はこれを断って日本大学に進学しました。日大相撲部では数々のタイトルを獲得し、アマチュア[[横綱]]の名誉も手に入れるなど、活躍を続けました。しかし、大学4年時に糖尿病を患ったことが、後の力士廃業に繋がります。

大相撲からプロレスへ

大学を卒業し、1975年に花籠部屋に入門し、大相撲の幕下付出からスタート。アマチュア[[横綱]]の経験が注目されましたが、健康問題から24歳で廃業するのです。大ノ海という四股名は、師匠の名でもあり、石川の将来にかけられた期待を示していました。

廃業後、彼は即座にプロレスへの転向を決意し、1977年には全日本プロレスにフリー選手として参加。これは、大相撲からの転向選手が増える中で、角界との軋轢を避けるための選択だったと言われています。その後、ジャイアント馬場の勧めによりアメリカで武者修行を行い、11月にはテキサス州アマリロでプロレスデビューを果たしました。

プロレス界での成功

アメリカでのサーキットを経て帰国し、1979年に全日本プロレスに正式に入団。彼は中堅選手としてアジアタッグ王座を何度も獲得し、その名を広めていきます。特に、佐藤昭雄や阿修羅・原、マイティ井上と組んでの活躍が目立ちました。また、トレーニング理論にも関心を持っており、プロレス関連の雑誌にトレーニング方法の連載を持っていたこともあります。

1988年に全日本プロレスを引退した後、1990年にSWSへの復帰。団体内での対抗戦に参加し、その後も天龍源一郎と共にWARに所属しました。1994年には新団体「東京プロレス」を立ち上げ、1996年まで活動しますが、その後も独自にプロレス活動を続ける姿勢を見せました。

トレーニングと技術

石川はダイビングギロチンドロップやスモーピオンデスロック、相撲ラリアットなど多彩な技を駆使し、観客を魅了しました。また、彼の相撲タックルは、立ち合いから放つ力強いショルダータックルとして一部のレスラーたちに影響を与えました。

引退後の活動

1998年に再引退した石川は、その後にビルの警備業務や清掃業務を手掛ける会社を設立します。現在でも母校日大の清掃業務を行っており、スポーツ界からの引退後も精力的に活動を続けています。彼のキャリアにおける数々の業績は、多くのファンに記憶され続けることでしょう。彼の相撲時代の成績は98勝79敗というものです。

石川孝志の功績は、相撲界からプロレス界への華麗な転身と、そこでの成功を証明するものであり、今後も彼の挑戦は注目されることでしょう。

もう一度検索