石川県道302号手取川自転車道線

石川県道302号手取川自転車道線（手取キャニオンロード）

石川県道302号手取川自転車道線は、石川県白山市を流れる手取川沿いに整備された、全長約43kmの自転車・歩行者専用道路です。通称「手取キャニオンロード」として、多くのサイクリストやウォーキング愛好家に親しまれています。この自転車道は、手取川の豊かな自然と、周辺の観光スポットを巡るルートとして人気があります。

路線概要

この自転車道の起点は、白山市白山町付近の白山手取川ジオパーク手取川七ケ用水付近で、終点は白山市瀬戸寅の道の駅瀬女です。実際の自転車道としての実延長は約20kmですが、白山市美川南町までを含めると総延長は約43.3kmに達します。幅約4mの道幅で、旧北陸鉄道金名線の廃止区間を再利用して整備されました。白山市鶴来地区より北側は、手取川の堤防上の河川管理用道路を共有しています。

この自転車道の特徴的な構造物として、白山市中島町と広瀬町を結ぶ金名橋があります。この橋は、もともと金沢市の犀川に架かっていた御影大橋を再利用したもので、金名線の歴史を今に伝える象徴的な存在となっています。

また、案内標識には「県道」ではなく「手取」、県道番号の「302」ではなく「キャニオンロード」と記されているのが特徴です。

歴史

手取川自転車道線の整備は、1995年の測量開始に始まりました。翌1996年には工事が着工し、同年1月30日には路線認定がされています。

1999年には、白山市広瀬から河合までの約3.5km区間が完成。2005年には金名橋が完成し、2006年には白山市白山町から瀬戸までの19.6km区間が完成しました。

2019年には、旧石川線加賀一の宮駅付近の約480m区間が完成し、現在の形に至っています。

周辺施設

手取川自転車道線沿いには、豊かな自然や観光スポットが点在しています。代表的なものとしては、以下のものがあります。

手取川
手取峡谷
大日川（手取川の支流）
白山比咩神社
獅子吼高原
バードハミング鳥越
鳥越城址
弘法池の水
綿ヶ滝いこいの森キャンプ場
国際高等専門学校 白山麓キャンパス
道の駅瀬女
白山瀬女高原スキー場

これらの施設は、サイクリングの休憩スポットや観光の目的地として、多くの人に利用されています。

接続道路

手取川自転車道線は、以下の道路と接続しています。

国道157号
石川県道179号野々市鶴来線
石川県道44号小松鳥越鶴来線
石川県道103号鶴来水島美川線
石川県道180号河合江津線
白山市道釜清水河合線（通称「てどり桜街道」）
国道360号
石川県道178号木滑釜清水線

これらの道路を利用することで、周辺地域へのアクセスも容易です。

冬期閉鎖区間

冬季には、白山市白山町から河原山町までの15.6km区間が閉鎖されます。閉鎖期間は概ね12月上旬から翌年4月下旬までです。

まとめ

石川県道302号手取川自転車道線は、手取川の美しい自然景観を満喫できるサイクリングコースです。歴史的な遺構や周辺の観光スポットも楽しむことができ、幅広い層の方におすすめです。サイクリングやウォーキングを通じて、白山の自然に触れてみてはいかがでしょうか。

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