石景山区

石景山区（せきけいざんく）

石景山区は、中華人民共和国北京市に位置する市轄区であり、北京最大の工業地帯として知られています。2019年末時点で57.2万人の常住人口を有しています。

地理

石景山区では都市開発が進んでおり、北京市中心部へ通勤する住民のための高層住宅が多く建設されています。

歴史

石景山区の名前は、区内にある同名の山に由来します。戦前から工業開発が盛んで、中華民国時代には工場建設が行われました。1919年には中国人による石景山錬鉄工場が開設されましたが、稼働には至りませんでした。1937年には日本資本により石景山製鉄所（現在の首都鋼鉄公司）が建設され、1942年までに25万トンの鋳鉄が生産されました。戦中には久保田鉄工所も建設され、現在の首都鋼鉄公司華禹鋳造工場へと発展しています。現在の行政区名は、1952年6月20日に15区から石景山区と改称されたものです。

経済

中国を代表する鉄鋼企業である首都鋼鉄公司グループ（首鋼集団）が地域経済において大きな地位を占めています。首都鋼鉄は、区の歳入の約半分に相当する法人税を納税し、区人口の40%を関連企業が雇用しています。しかし、北京オリンピック開催に伴い、大気汚染源の一つであった首都鋼鉄の製鉄工場部門が唐山市へ移転することになり、鉄鋼依存の財政体質からの転換が求められています。

石景山区は首鋼集団への依存体制から脱却を目指し、「首都休閑娯楽中心区」構想を発表しました。「北京数字娯楽産業示範基地」が設置され、ゲーム、漫画、アニメーション、コンピュータグラフィックスなどを手がけるメディア関連企業が多数進出しています。

交通

北京地下鉄
1号線の始発駅である苹果園駅があります。1号線の区内の総延長は約8キロメートルです。
中国国鉄
豊沙線、京原線：石景山南駅

行政区画

(行政区画に関する詳細な情報は省略)

友好都市

東京都板橋区 (1997年10月8日友好都市提携)
東京都墨田区 (1997年12月13日友好都市提携)

観光地

八大処（北京市八大処公園）
石景山遊楽園(別名：八角遊園地)
法海寺
第四紀氷河遺跡陳列館
* 北京国際彫塑公園

もう一度検索