碧山亘右

碧山亘右（あおいやま こうすけ）

碧山亘右は、1986年6月19日にブルガリア・ヤンボルにて生まれ、現役の大[[相撲]]力士として活躍している。彼は春日野部屋に所属し、本名は古田亘右。日本国籍を取得しており、彼の旧名はダニエル・イヴァノフである。身長191cm、体重181kgを誇る碧山は、主に突き押しや右四つからの寄りを得意としている。しかし、実際には四つに組むことは稀で、主に突き押しを駆使した相撲が彼のスタイルだ。彼は、2014年11月場所から2015年1月場所まで東関脇の地位にあり、相撲界の「花のロクイチ組」の一員でもある。

経歴

入門前の背景

碧山は、レスリングを10年間、アマチュア相撲を3年間学んだ後、琴欧洲の紹介で相撲界に入った。初めて琴欧洲に誘われた際には断ったが、改めて再勧誘を受け、身体を鍛えた結果、彼の外見も一変した。その際、14代田子ノ浦親方に「山と川、どちらが好きか」と尋ねられ、彼が「山」と答えたことから「碧山」という四股名が与えられた。

幕内昇進までの道のり

碧山は、2009年7月場所で初土俵を踏み、翌9月場所で序ノ口優勝を果たした。その後、名を「碧山亘右」に改め、11月場所では序二段で優勝するなど、順調に階級を上げていった。デビュー戦からの連勝記録を16にまで伸ばしたが、2010年の三段目場所では連勝が途絶えたものの、引き続き好成績を収めた。

2011年5月技量審査場所で新十両に昇進し、東十両4枚目という位置にまで番付を上げ、初の幕内入りを果たした。新入幕の2011年11月場所では11勝4敗の成績を残し、敢闘賞を受賞した。

三役昇進と移籍

2012年には師匠が急逝し、春日野部屋に移籍。移籍に際し、食事を和食中心から洋食中心に変更することに苦労を感じたようだ。その後、再び好成績を収め、自身初の三役として東小結に昇進した。彼は、他のブルガリア出身力士である琴欧州に続く新三役の一人として注目を浴びた。

障害と克服

碧山は、横綱や大関との対戦では負けが続くことも多かったが、経験と努力で成績を改善し続けた。特に記憶に残る試合では、腰椎椎間板ヘルニアからの復帰を果たし、また訪れた試練にも前向きに取り組んだ。

2014年のトーナメントでは、ブルガリア出身同士の琴欧州を破ることで大きな注目を集めた。また、数々の怪我にも見舞われながらも、持ち前の粘りで相撲を続け、持ち味の突き押し相撲を武器に幕内での地位を築き上げた。

晩年と未来に向けた意気込み

2023年には幕内復帰を果たし、その後も自らの相撲スタイルを維持しつつ、相撲界における存在意義を示している。今後の活躍が期待される碧山は、相撲の醍醐味を皆に与え続けるだろう。彼は体重を減らしつつも自らの技術を高め、さらなる成長を目指して日々練習を重ねている。これからも、彼の精彩を放つ姿を楽しみにしたい。

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