磯部 (つくば市)

茨城県つくば市磯部

概要

磯部（いそべ）は、茨城県つくば市の北西部に位置する地名で、郵便番号は300-4248です。桜川が形成した沖積地と筑波台地から成り、水田が広がる地域です。

地理

磯部は、つくば市の北西部に位置し、東は田中、西は高野原新田、南は明石、北は洞下・池田と隣接しています。地形的には、桜川によって作られた沖積地と、筑波台地の一部で構成されています。沖積地には安森と磯部、台地には荒谷の集落があります。水田が広がる地域で、かつてはメダカの生息地として知られていました。

歴史

磯部には、弥生時代の土器や須恵器、土師器が出土した安森遺跡があります。室町時代には「磯部」という地名が文献に登場し、戦国時代には佐竹氏の領地でした。江戸時代には磯部村として常陸国筑波郡に属し、佐竹氏領から小張藩領、天領、旗本領へと支配者が変わりました。村高は294石余で、年貢米は宗道河岸まで運ばれていました。

明治時代には、行政区分の変更を経て上菅間村連合村、中菅間村連合村に加わり、町村制施行後は大字として存続しました。1906年から1912年にかけては、大規模な耕地整理事業が行われ、生産力が向上した一方で、小作料の増大などの課題も生じました。

かつてはメダカが生息していましたが、2002年に水路がコンクリートで固められたため、地元のNPOが中心となり、溜め池やビオトープでメダカの保護活動が行われています。

年表

1889年（明治22年）：町村制施行により、筑波郡菅間村大字磯部となる。
1957年（昭和32年）：菅間村が筑波町に編入され、筑波郡筑波町大字磯部となる。
1988年（昭和63年）：筑波町がつくば市に編入され、つくば市大字磯部となる。
2002年（平成14年）：つくば市が茎崎町を編入し、住所から「大字」表記がなくなる。

人口

2017年8月1日時点での世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数：データなし
人口：データなし

教育

磯部の学区は以下の通りです。

小学校：データなし
中学校：データなし

交通

磯部には公共交通機関は通っておらず、移動手段は主に自家用車や自転車などになります。

鉄道：なし
バス：なし
道路：つくば市道

施設

医療法人坂入医院付属幸寿苑

史跡

白銀神社：大己貴命を祀る。創建年は不明だが、明治年中に再建された。春祭と例祭が行われる。
真言宗了善院：現在は廃寺。

出身著名人

男女ノ川登三：力士、第34代横綱

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 8 茨城県』角川書店、昭和58年
筑波町史編纂委員会『筑波町史 史料集 第5篇』筑波町史編纂委員会、昭和57年
筑波町史編纂委員会『筑波町史 史料集 第一篇』筑波町史編纂委員会、昭和60年
筑波町史編纂専門委員会『筑波町史 下巻』発行者：倉田弘、平成2年
『茨城県の地名』平凡社、1982年

関連項目

つくば市
筑波研究学園都市

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