神宮寺 (松本市)

神宮寺（じんぐうじ）

長野県松本市浅間温泉にある神宮寺は、臨済宗妙心寺派の寺院で、医王山という山号を持っています。この寺は、すぐ北側にある御射神社の別当寺として創建されました。

歴史

神宮寺は創建当初、真言宗の寺院でしたが、後に臨済宗建長寺派に属し、現在の妙心寺派に至ります。創建時の詳しい記録は残っておらず、その起源は不明な点が多いです。1974年から2018年4月末日まで、高橋卓志氏（龍谷大学客員教授）が住職を務めました。

文化財・寺宝

神宮寺には、松本市指定の重要文化財である木造薬師如来像が安置されています。この薬師如来像は、寺の創建時代に遡る古仏で、藤原時代末期の作とされています。由緒ある仏像として、多くの人々から信仰を集めています。

境内

神宮寺の境内には、以下の建造物や文化的な見所があります。

本堂: 現在の本堂は、平成10年（1998年）に再建されたもので、内部には日本画家の丸木位里と丸木俊夫妻によって描かれた襖絵があります。これらの襖絵は、寺を訪れる人々に深い感銘を与えています。
薬師堂: 薬師堂は、延宝2年（1674年）に水野忠直によって創建されましたが、後に消失しました。現在の薬師堂は、東京大学の藤島亥治郎の設計により再建されたものです。歴史と建築の粋を感じさせる建物となっています。
鐘楼: 境内には鐘楼も設置されており、時を告げる鐘の音は、静寂な境内に響き渡ります。
嘯月橋: 境内には美しい嘯月橋が架かっており、風情ある景観を形作っています。
守屋貞治の石仏: 境内には、守屋貞治によって作られた石仏が点在しています。これらの石仏は、訪れる人々に安らぎを与えます。
高橋玄一郎の詩碑: 境内には、高橋玄一郎の詩を刻んだ詩碑も設置されています。その詩は、寺の歴史や風情を伝えています。

参考文献

『探訪 信州の古寺 禅宗』1996年 郷土出版社
上田紀行『がんばれ！仏教』2004年6月24日, NHKブックス。ISBN 978-4140910047

外部リンク

神宮寺

関連項目

松本市の名所・旧跡
* 松本市の歴史

神宮寺は、その歴史と文化的な価値から、多くの人々にとって重要な場所です。美しい自然と歴史的な建造物が調和し、訪れる人々に静寂と安らぎを与えています。

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