神戸西バイパス

神戸西バイパス

神戸西バイパスは、兵庫県神戸市垂水区の垂水JCTから明石市の石ヶ谷JCTに至る国道2号のバイパスです。このバイパスは、明石海峡大橋関連事業の一環として計画され、神戸市西部の交通渋滞の緩和、沿道地域の開発促進を目的としています。バイパスは一般部と専用部（第二神明道路北線）で構成されています。

概要

起点: 兵庫県神戸市垂水区名谷町入野
（暫定）終点: 兵庫県神戸市西区伊川谷町別府
（延伸後）終点: 兵庫県明石市大久保町石ケ谷
種別: 地域高規格道路（大阪圏都市圏自動車専用道路）
事業費: 約1,900億円

専用部（第二神明道路北線）

全長: 12.5km（うち供用済5.6km）
規格: 第1種第3級
車線: 4車線
最高速度: 80km/h（悪天候・工事時は50km/h規制の場合あり）
償還完了予定: 2050年8月15日

専用部は、阪神高速5号湾岸線（垂水）と阪神高速7号北神戸線を経由して、第二神明道路に接続しています。通行料金は第二神明道路と通算して利用距離に応じて徴収されます。高速道路ナンバリングはE94です。

一般部（国道2号 神戸西バイパス）

全長: 8.4km（うち供用済4.4km）
規格: 第3種第2級
車線: 2車線
最高速度: 50km/h

一般部は片側1車線で、信号機が少なく比較的スムーズに走行できますが、休日は沿道にある大型店付近の小束山6丁目交差点で渋滞が発生することがあります。

インターチェンジなど

現在、永井谷-石ヶ谷JCT間6.9kmは長期にわたり事業中です。未着工区間の用地取得率は70%弱で、公図の混乱が原因で用地取得に時間がかかっています。2018年度より、兵庫県と神戸市の要望により、直轄施行と有料道路事業を組み合わせた合併施行方式で整備が進められることになり、工期短縮が見込まれています。

また、県道小部明石線から都市計画道路西神5号線までの一般部1.0kmは、2018年12月21日に開通しました。

平野ICから石ヶ谷JCTの間では、播磨臨海地域道路への接続が計画されています。

歴史

神戸市西部は山が海に迫る地形のため、東西方向の交通が慢性的に渋滞していました。特に国道2号、第二神明道路、兵庫県道21号神戸明石線の渋滞が深刻でした。明石海峡大橋の開通に伴い、第二神明道路への交通流入が増加することが予想され、バイパス道路の必要性が高まりました。また、沿道地域では名谷、学園都市、西神地区などで住宅開発が進んでおり、沿道開発と交通需要の増大への対応が必要でした。

平成30年3月、永井谷JCT～石ヶ谷JCT（仮称）間で公共事業と有料道路事業の合併施行方式が導入され、事業が本格化しました。

1994年（平成6年）3月1日: 明石海峡大橋関連事業として工事開始。
1998年（平成10年）4月5日: 明石海峡大橋の開通とともに、垂水JCT - 永井谷JCT（I期区間）が供用開始。
専用部：阪神国道工事事務所から日本道路公団へ移管。
一般部：阪神国道工事事務所から兵庫国道工事事務所へ移管。

交通量

24時間交通量については、道路交通センサスに基づいて調査されています。令和2年度に実施予定だった交通量調査は、新型コロナウイルスの影響で延期されました。

備考

専用部の所管警察は兵庫県警察高速道路交通警察隊名谷分駐隊です。

関連事項

地域高規格道路一覧
国道2号
バイパス道路
日本のバイパス道路一覧
日本の一般有料道路一覧
ミッシングリンク (日本の高速道路)

外部リンク

国土交通省近畿地方整備局
兵庫国道事務所・兵庫国道事業概要　神戸西バイパス
独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構
NEXCO西日本

もう一度検索