福井競輪場

福井競輪場について

福井競輪場（ふくいけいりんじょう）は、福井県福井市明里町にある競輪場で、地元の福井市が所有および主催しています。この場は1950年に開設され、多くの競輪ファンに親しまれてきた施設です。

競輪界では、福井競輪場は記念競輪である不死鳥杯の開催地として知られています。毎年7月頃にはこの記念競輪が行われ、他にも1990年、1991年、2000年、2004年、2008年にかけて行われた「ふるさとダービー福井」や、2013年の共同通信社杯、2020年のウィナーズカップなど、多岐にわたる競技が実施されています。特に、2025年には12年ぶりの共同通信社杯競輪が行われることが決定し、多くの期待が寄せられています。

また、福井支部の選手である市田佳寿浩選手が最初にGIタイトルを獲得したことを記念し、2019年からは「日刊スポーツ杯市田佳寿浩カップ（FI）」が毎年10月または11月に開催されています。これらのイベントは、競輪場の活気をさらに高めている要因となっています。

競輪場の内装は2004年以降に大規模に改修され、より快適でトータルアミューズメント施設として生まれ変わりました。また、2005年には特定の日に入場料が無料となる特区認定を受け、初めての試みが実施されました。ただし、2008年にはその認定が取り消されたため、現在は通常の入場料が設定されています。また、競輪場のマスコットキャラクター『リークル』は妖精がモチーフになっており、2010年以降はリークル杯も開催されています。

福井競輪場では、長らく昼間競輪が中心でしたが、2022年8月からはモーニング競輪も導入されています。なお、ナイターやミッドナイト競輪は行っていませんが、他の場ではミッドナイト競輪を借り上げて行うことがあります。レース後には、勝者によるインタビューが行われ、さらにスタンドへのタオル投げ入れも行われ、観客との交流も重視されています。

バンクについては、400mのバンクが設けられており、選手たちによる評価も上々です。直線が短いことから、先行タイプの選手には優位となる傾向があります。また、バンク内には不死鳥が描かれており、特別な記念の位置付けがされているのです。

交通アクセス

福井競輪場へは、福井駅東口からの無料送迎バスを利用すると便利です。また、京福バスを利用すれば、福井駅西口からもアクセス可能で、「運動公園」方面行きのバスに乗車することで、数分で競輪場に到着します。さらに、福井鉄道のベル前駅からも徒歩でのアクセスが便利です。お車の場合は、E8北陸自動車道の福井ICから約7kmの距離です。

周辺情報

競輪場の南側には足羽山がそびえ立ち、北側には足羽川が流れており、河原は臨時駐車場として利用されることもあります。この周辺には美しい桜並木もあり、春には多くの観光客が訪れます。安全対策も講じられており、過去に競輪場で発生した事故については、十分な注意が払われています。

このように、福井競輪場は多様なイベントや良好なアクセス環境、地域とのつながりを大切にした競輪場として、常に進化を続けています。

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