福岡県道28号直方行橋線とは？意味をやさしく解説

福岡県道28号直方行橋線

福岡県道28号直方行橋線は、福岡県直方市から行橋市に至る主要地方道であり、地域を結ぶ重要な役割を担っています。この県道は、直方市を起点とし、北九州市小倉南区の山間部を通り、行橋市へと至るルートを形成しています。沿線には、美しい自然景観や歴史的な構造物が点在し、観光道路としての側面も持ち合わせています。

概要

この県道は、直方市大字頓野を起点とし、行橋市大字辻垣を終点としています。直方市の中心部から北東方向に進み、北九州市小倉南区の山間部を通過し、南東方向へ進路を変えます。山間部を越えると行橋市に入り、市の中心部を抜け、国道10号に接続するルートとなっています。しかし、直方市と北九州市の間には未開通区間が存在し、竜王峡と菅生の滝の間は通行できません。

沿線には北九州国定公園平尾台が広がっており、カルスト台地や鍾乳洞などの自然豊かな景観が楽しめます。特に平尾台付近は、ドライブコースとしても人気があります。また、直方市側の起点から竜王峡までの区間には県道案内標識が設置されていません。

路線データ

- 起点：福岡県直方市大字頓野（西尾交差点、国道200号交点）
- 終点：福岡県行橋市大字辻垣（辻垣交差点、国道10号交点）

歴史

- 1954年（昭和29年）1月20日：建設省（現・国土交通省）が主要地方道直方行橋線を指定。
- 1955年（昭和30年）1月25日：福岡県が主要県道16号直方行橋線を認定。
- 1973年（昭和48年）3月1日：整理番号を「16」から「28」に変更。
- 1993年（平成5年）5月11日：建設省から、主要県道直方行橋線が直方行橋線として主要地方道に再指定。

路線状況

直方市では、中心市街地の東側にある西尾交差点が起点となり、北東方向に進みます。途中、国道200号バイパスを越え、竜王峡までが供用区間となっています。竜王峡から先は未開通区間です。北九州市小倉南区では、菅生の滝から国道322号との交差点まで、山間部の狭隘路を東に進みます。途中で櫨ヶ峠隧道を通過し、国道322号に合流後、平尾台入口西交差点で左折し、南東に進みます。平尾台を通過する区間は「平尾台道路」とも呼ばれており、カルスト台地特有の景観が広がっています。平尾台からは峠道を越えて行橋市に入ります。

行橋市に入ると、山を下り東に進み、中津熊交差点で国道201号と合流し、中心部を通過します。行橋市行事交差点で右折して国道201号と分かれ、南進した後、今川を渡り、南東に向きを変えます。祓川を渡った先の辻垣交差点が終点となり、国道10号に接続します。

重複区間

- 福岡県道258号呼野道原徳吉線（北九州市小倉南区大字道原）
- 国道322号旧道（北九州市小倉南区大字新道寺 - 北九州市小倉南区大字木下・平尾台入口西交差点）
- 福岡県道64号苅田採銅所線（行橋市大字高来・平尾台入口交差点 - 行橋市大字長尾・長尾交差点）
- 国道201号（行橋市大字中津熊・行橋市中津熊交差点 - 行橋市行事1丁目・行橋市行事交差点）

道路施設

橋梁

- 中央橋（近津川、直方市）
- 梨本橋（東谷川、北九州市小倉南区）
- 内の蔵橋（内之蔵川、行橋市）
- 平尾2号橋（内之蔵川、行橋市）
- 平尾一号橋（千佛川、行橋市）
- 落合橋（小波瀬川、行橋市）
- 長音寺橋（長峡川、行橋市）
- 津の熊橋（長峡川、行橋市）
- 亀川橋（長峡川、行橋市）
- 豊国橋（今川、行橋市）
- 蔵丸橋（江尻川、行橋市）
- 辻垣橋（祓川、行橋市）

トンネル

- 櫨ヶ峠隧道：延長280m、1931年（昭和6年）竣工、北九州市小倉南区

地理

通過する自治体

交差する道路

- （省略）

交差する鉄道

- 日田彦山線
- 日豊本線

沿線

- 福岡県立筑豊高等学校
- ゆめマート頓野店
- 直方中村病院認知症医療センター
- 老人ホーム丹頂園
- 直方市立上頓野小学校
- 竜王峡
- 菅生の滝
- 道原貯水池
- 平尾台
- 千仏鍾乳洞
- 光水鍾乳洞
- 北九州子どもの村小学校・中学校
- 行橋市立長峡中学校
- 行橋市増田美術館
- 行橋郵便局
- 西鉄バス北九州・行橋自動車営業所
- 福岡県立京都高等学校
- ゆめタウン南行橋
- 行橋記念病院
- スーパーセンタートライアル行橋店

脚注

（省略）

参考文献

- 佐々木節、石野哲也、伊藤もずく著、松井謙介編編『絶景ドライブ100選［新装版］』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日。ISBN 978-4-05-610907-8。

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