福島県道353号国見福島線

福島県道353号国見福島線は、福島県伊達郡国見町を起点とし、福島市に至る全長約11.3kmの一般県道です。この路線は、国見町小坂の小坂小学校前交差点（宮城県道・福島県道46号白石国見線交点）を起点とし、福島市瀬上町の瀬上三差路交差点（国道4号交点）を終点としています。

路線の特徴

この県道は、起点の国見町小坂から桑折町谷地までの区間において、かつての羽州街道のルートを、それ以南では奥州街道のルートをほぼ踏襲しています。現在国道4号として利用されているルートが開通するまでは、桑折町以南の区間は国道として指定されていました。全線にわたって片側1車線が確保されていますが、国見町小坂、伊達市、福島市瀬上町などの地域では、センターラインのない狭い区間も存在します。

重用区間

福島県道124号飯坂桑折線との重複区間が、伊達郡桑折町字本町から同町字新町にかけて存在します。

沿革

1983年1月11日に福島県によって県道路線として認定されました。

接続路線

国見町内：宮城県道・福島県道46号白石国見線
桑折町内：福島県道124号飯坂桑折線（国道4号方面、飯坂温泉方面）
伊達市内：国道399号
福島市内：福島県道155号飯坂瀬ノ上線、福島県道197号東福島停車場線、国道4号

道路施設

太田橋：阿武隈川水系滝川を渡る橋。2車線で、上り線側に歩道が設置されています。狭隘区間と悪線形を解消するために、滝川の砂防事業に合わせて建設されました。
産ヶ沢橋：阿武隈川水系産ヶ沢川を渡る橋。センターラインや歩道がなく、幅員が狭くなっています。
* 幸橋：阿武隈川水系摺上川を渡る橋。6径間のPC単純桁橋で、2車線と上り線側の歩道が整備されています。橋の近くには柳沼公園や瀬上運動公園があります。

その他

1971年4月12日まで、伊達郡伊達町（現在の伊達市）から福島市瀬上町まで福島交通飯坂東線の併用軌道が敷設されていました。現在でも、分岐点跡地にデルタ線の形状のコンクリート縁石が残っています。

沿線情報

沿線には、岩代小坂郵便局、旧国見町立小坂小学校、桑折町立半田醸芳小学校、半田郵便局、桑折追分、桑折郵便局、旧伊達郡役所、諏訪神社、日立Astemo福島工場、曙ブレーキ福島工場、瀬上嶋貫本家（国の登録有形文化財）などの施設や史跡があります。

福島県道353号国見福島線は、地域の生活を支える重要な道路であるとともに、沿線の歴史や文化に触れることができるルートでもあります。

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