福田会

社会福祉法人福田会

社会福祉法人福田会は、東京都渋谷区に本部を置く社会福祉法人です。児童養護施設、障害児施設、高齢者グループホームなど、多様な福祉施設を運営しています。

沿革

福田会の起源は1876年、仏教界の有志が孤児や貧困家庭の子どもたちのための施設建設を協議したことに遡ります。1879年には、東京市に「福田会育児院」が設立され、孤児の養育と里親委託事業を開始しました。以下に主な沿革を記します。

1876年：仏教諸宗派の幹部僧侶が、孤児や貧窮児童を収容する施設の建設協議を開始。
1879年：育児院設立を内務省に上願。「福田会育児院」仮事務所を構え、孤児・貧窮児童の養育・里親委託事業を開始。
1889年：「上流夫人」を会員とする恵愛部を設置。部長に公爵毛利元徳の妻毛利安子を選任。
1898年：社団法人格取得。
1899年：伏見宮邦家親王の第7王女文秀女王が総裁に就任。
1910年：宮内省より御料地を無償借受し、現在地に移転。
1920年：外務省からの依頼で、ポーランド孤児375人の滞在を受け入れ。
1921年：財団法人に組織変更。
1927年：博恭王妃経子が総裁に就任。
1945年：空襲により建物の大部分を焼失。
1947年：財産税法施行に伴い敷地に賃借料が発生。
1952年：社会福祉法人に組織変更。
2003年：元理事長らが詐欺容疑で逮捕（のち処分保留で釈放）。
2011年：国からの有償借地の一部を返還し、残りを事実上無償譲受。
2013年：後援会が発足、会長に安倍昭恵が就任。
2015年：公益財団法人社会貢献支援財団社会貢献表彰を受賞。

運営施設

福田会は、以下のような施設を運営しています。

広尾フレンズ：児童養護施設。前身は1879年発足の「福田会育児院」。
宮代学園：福祉型障害児入所施設。知的障害を持つ18歳未満の子どもたちが入所。
宮代学園相談支援センター：障害児・特定相談支援事業所。
グループホーム広尾：認知症高齢者グループホーム。
広尾グリーンハウス：都市型軽費老人ホーム。
広尾てくてく：放課後等デイサービス。
広尾ジョイワーク：就労継続支援B型事業所。

長年にわたり、社会の変化に対応しながら、多様な福祉ニーズに応える活動を続けています。

参考文献

宇都榮子 (2015年3月31日). “福田会育児院創設とその後の運営を支えた組織―創設を支えた人々・下賜金・皇族名誉総裁・恵愛部の分析から―”. 『社会福祉』55号. 日本女子大学社会福祉学科 日本女子大学社会福祉学会. p. 93-115.

外部リンク

ウェブサイト'>公式ウェブサイト
社会福祉法人福田会後援会ウェブサイト'>社会福祉法人福田会後援会ウェブサイト

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