神町駐屯地

神町駐屯地について

神町駐屯地は、山形県東根市に所在する陸上自衛隊の駐屯地であり、第6師団の司令部が置かれています。この駐屯地は、広大な敷地と多くの部隊が駐屯していることで知られています。駐屯地司令は、第6師団副師団長が兼務しています。

概要

神町駐屯地は、東西約3km、南北約1km、外周約8kmに及ぶ広大な敷地を有し、総面積は約174万平方メートル（東京ドーム約37個分）にもなります。これは、陸上自衛隊の駐屯地の中でも6番目の広さを誇ります。最寄りの演習場として、村山市に大高根演習場があり、部隊の訓練に利用されています。

歴史

神町駐屯地の歴史は、第二次世界大戦中に日本海軍の神町海軍航空隊が設置されたことに始まります。戦後、米軍が進駐し、「神町キャンプ」として使用されました。1956年11月15日に日本に返還され、「陸上自衛隊神町駐屯地」として新たなスタートを切りました。この際、青森駐屯地から第20普通科連隊が移駐しました。

その後、1957年には第21普通科連隊第1大隊が高田駐屯地から、第105施設大隊が久居[[駐屯地]]から移駐しました。1960年には部隊の改編が行われ、第105施設大隊が第6施設大隊に、従来の第6施設大隊が第105施設大隊にそれぞれ改編されました。さらに、1961年には第6管区総監部が多賀城[[駐屯地]]から移駐し、1962年には第6管区隊が第6師団に改編されました。1990年には第6後方支援連隊が編成完結し、2006年には東北方面輸送隊隷下に第105輸送業務隊第3端末地業務班が新編されました。2018年には同業務班が廃止され、陸上自衛隊中央輸送隊隷下の第2方面分遣隊第3端末地業務班に改編されました。

駐屯部隊

神町駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

東北方面隊隷下部隊

第6師団
第6師団司令部
第6師団司令部付隊
第20普通科連隊
第6後方支援連隊
第6施設大隊
第6通信大隊
第6情報隊
第6飛行隊（山形空港内に施設あり）
第6特殊武器防護隊
第6音楽隊
東北方面航空隊
東北方面管制気象隊
第2派遣隊
東北方面システム通信群
第103基地システム通信大隊
第315基地通信中隊
東北方面会計隊
第401会計隊
神町駐屯地業務隊

防衛大臣直轄部隊

警務隊
東北方面警務隊
第124地区警務隊
陸上自衛隊中央輸送隊
第2方面分遣隊
第3端末地業務班

アクセス

神町駐屯地へのアクセスは、以下の交通手段があります。

高速道路: 山形自動車道 山形北IC、東北中央自動車道 東根IC
一般道: 国道13号、国道48号、国道287号、国道458号、山形県道20号山形羽入線、山形県道29号尾花沢関山線、山形県道296号新田神町停車場線
鉄道: JR東日本山形新幹線さくらんぼ東根駅、山形線 神町駅
港湾: 酒田港（重要港湾）、加茂港（地方港湾）
飛行場: 山形空港（第二種空港）、庄内空港（第三種空港）

周辺の重要施設

神町駐屯地の周辺には、以下の重要な施設があります。

酒田共同火力発電所（酒田市）
酒田変電所（酒田市）
新庄変電所（最上郡大蔵村）
西山形変電所（東村山郡山辺町）
山形幹線（新庄変電所から西山形変電所を結ぶ超高圧送電線）
最上幹線（酒田変電所から新庄変電所を結ぶ超高圧送電線）
陸羽幹線（新庄変電所から宮城変電所を結ぶ超高圧送電線）

不祥事

近年、神町駐屯地では、隊員による不祥事が複数発生しています。

2019年11月には、倉庫に保管されていた廃棄処分予定の戦闘服などを盗み、オークションで売却した准陸尉が懲戒免職処分となりました。
2019年11月には、酒気帯び運転をした准陸尉が停職処分となりました。
2020年6月には、飲酒運転で鳥居を損壊させた1等陸曹が停職処分となりました。
2020年6月には、同室の隊員の財布から現金を盗んだ3等陸曹が懲戒免職処分となりました。

これらの不祥事は、駐屯地の信頼性を損なうものであり、再発防止に向けた取り組みが求められています。


神町駐屯地は、地域社会との連携を重視しており、自衛隊の活動への理解を深めるための様々なイベントも開催しています。

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