新発田駐屯地

新発田駐屯地について

新発田駐屯地（JGSDF Camp Shibata）は、新潟県新発田市大手町に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地は、第30普通科連隊をはじめとする部隊が駐屯しており、地域の防衛や災害派遣において重要な役割を担っています。

歴史的背景

新発田駐屯地は、かつての新発田城跡地に設置されたという歴史的な背景を持っています。そのため、駐屯地の門は白壁で城[[門]]風のデザインとなっており、一部の隊舎も白壁造りであるなど、その歴史を感じさせる外観が特徴です。

駐屯部隊

駐屯地には、主に以下の部隊が所在しています。

第30普通科連隊：第12旅団隷下の部隊で、空中機動性を重視した完全自動車化部隊です。地域防衛や災害派遣の中核を担っています。
第12後方支援隊 第2整備中隊 第3普通科直接支援小隊：第30普通科連隊を直接支援する部隊です。
東部方面会計隊 第382会計隊：駐屯地の会計業務を担当します。
東部方面システム通信群 第105基地システム通信大隊 第317基地通信中隊 新発田派遣隊：駐屯地内の通信システムを維持・管理しています。
新発田駐屯地業務隊：駐屯地全体の運営をサポートします。
自衛隊新潟地方協力本部 新発田援護室：自衛官の募集や援護業務を行っています。
東部方面警務隊 第125地区警務隊 新発田派遣隊：駐屯地内の警務活動を担っています。
防衛省 情報本部 小舟渡通信所: 情報収集活動を支援します。

駐屯地の特徴

新発田駐屯地の門は、城[[門]]を模した白壁造りとなっており、歴史的な雰囲気を醸し出しています。また、駐屯地内には、白壁兵舎（史料館）など、当時の面影を残す建物も存在します。

駐屯部隊である第30普通科連隊は、第12旅団の空中機動性を高めるために完全に自動車化されており、迅速な展開能力を有しています。また、過去には羽越豪雨の被災現場への災害派遣も行っており、地域社会への貢献も積極的に行っています。

沿革

新発田駐屯地の歴史は、明治時代にまで遡ります。

1871年（明治4年）：新発田城に陸軍東京鎮台歩兵第8番大隊が設置されたのが始まりです。
1874年（明治7年）：白壁兵舎が落成し、陸軍部隊が移駐しました。
1884年（明治17年）：歩兵第16連隊が設置されました。
1937年（昭和12年）：歩兵第116連隊が設置されました。
1946年（昭和21年）：第二次世界大戦の敗戦により、兵舎や敷地は在日米軍の駐留地や新潟青年師範学校（現在の新潟大学）として利用されました。
1949年（昭和24年）：新潟青年師範学校を母体として新潟大学が発足し、同大学の分校として利用されました。
1953年（昭和28年）：保安隊新発田駐屯地が開設され、保安隊第2連隊第3大隊が金沢[[駐屯地]]から移駐しました。これにより、大学の分校は閉鎖されました。
1954年（昭和29年）：陸上自衛隊へ移管され、第2連隊第3大隊が第2普通科連隊第3大隊に名称変更されました。
1962年（昭和37年）：第12師団の編成に伴い、第2普通科連隊第3大隊を母体として第30普通科連隊が編成されました。
1967年（昭和42年）：第30普通科連隊などが羽越豪雨の被災現場へ災害派遣され、加治川の破堤現場の修復などに従事しました。
2001年（平成13年）：第12師団が旅団に改編され、第12後方支援隊第2整備中隊第3普通科直接支援小隊が新編されました。
2015年（平成27年）：東部方面会計隊の改編に伴い、第382会計隊が廃止され、第379会計隊新発田派遣隊が設置されました。
2021年（令和3年）：第379会計隊新発田派遣隊が第382会計隊に改編されました。

周辺の交通網と重要施設

新発田駐屯地は、以下の交通網と重要施設に近接しています。

高速道路：日本海東北自動車道 聖籠新発田IC/BS
一般道：国道7号、国道113号、国道290号、国道460号、新潟県道3号、新潟県道14号、新潟県道32号
鉄道：JR東日本 羽越本線 新発田駅
港湾：新潟港（特定重要港湾）、両津港（重要港湾）
飛行場：新潟空港（第二種空港）、佐渡空港（第三種空港）

周辺には、以下の重要なインフラ施設があります。

東新潟火力発電所
北新潟変電所
新潟変電所
新潟石油共同備蓄基地
日本海エル・エヌ・ジー新潟基地
出光興産新潟石油製品輸入基地
ENEOS新潟事業所
片倉コープアグリ新潟工場
新潟流通センター
奥三面ダム
信濃川浄水場
青山浄水場
海上自衛隊新潟基地
関越トンネル
* 清水トンネル

関連情報

新発田駐屯地は、新発田城や白壁兵舎など、歴史的な遺産とも深く関わっています。また、陸上自衛隊第30普通科連隊の公式Twitterアカウント（@JGSDF_30i_pr）では、駐屯地の活動状況や最新情報が発信されています。

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