秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン

秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン!

『秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン!』は、1976年7月18日に公開された特撮テレビドラマ「秘密戦隊ゴレンジャー」の劇場版作品です。東映まんがまつりの一編として上映され、スーパー戦隊シリーズ初のオリジナル映画作品となりました。

概要

本作は、テレビ版「秘密戦隊ゴレンジャー」をワイド画面にトリミングしたものではなく、完全オリジナルのストーリーで展開されます。四国でのロケを敢行し、日本高速フェリーの「さんふらわあ」やホテル奥道後など、実際の施設や観光名所が舞台となりました。脚本を担当した上原正三は、シナリオハンティングのために実際に四国を訪れたそうです。このロケは、テレビ版の第59話から第61話と同時進行で行われ、キレンジャー役が2代目、敵幹部も4代目と、テレビ版の設定と連動しているのが特徴です。また、死の商人役の轟謙二は、ロケのコーディネートにも貢献しました。

ストーリー

黒十字軍は日本征服のため、次々と怪人を送り込むも、ゴレンジャーによって倒されてしまいます。そこで、黒十字軍総統は、日本全土を射程に収めるミサイル基地を四国に建設しようと企みます。その計画を隠すため、無法者の鋼鉄剣竜を呼び寄せ、ゴレンジャーの目を逸らそうとします。一方、四国にミサイル基地があると知ったゴレンジャーは、フェリー「さんふらわあ」で四国へ向かいます。船内で不審な男女を発見したゴレンジャーは、彼らが死の商人ケン伊藤と謎の美女であることを突き止めます。二人が黒十字軍と繋がっていると確信したゴレンジャーは、彼らの後を追います。

ケン伊藤はホテル奥道後に宿泊し、ゴレンジャーはそこで長距離ミサイルの設計図を発見します。総司令からの情報で、ケン伊藤が兵器商人であることが判明。ゴレンジャーはミサイルが松山にあるとみて、調査を開始します。ホテル奥道後から北条港へ向かったケン伊藤と美女を追跡したゴレンジャーは、北条鹿島で鋼鉄剣竜と黒十字軍兵士の襲撃を受けます。激しい戦いの末、ケン伊藤と美女を逃してしまいます。その後、松山城で黒十字軍と対峙するゴレンジャー。そこで、謎の美女が黒十字軍総統の正体を現し、陽動作戦の成功とミサイル基地の完成を告げます。

松山城で激しい戦いが繰り広げられ、モモレンジャーの爆弾でケン伊藤は倒れますが、総統は逃走。ゴレンジャーはバリドリーンでミサイル基地へ向かい、ミサイル発射を阻止します。そして、鋼鉄剣竜との最後の決戦では、爆弾ハリケーンで勝利。ゴレンジャーは、四国の平和を守り、空へと飛び立つのでした。

登場怪人

鋼鉄剣竜：黒十字軍の無法者。怪力と青龍刀を武器とする。ゴレンジャーハリケーンも通用しない強敵。

スタッフ

企画：平山亨、吉川進
原作：石森章太郎
脚本：上原正三
監督：山田稔
音楽：渡辺宙明

キャスト

アカレンジャー / 海城剛：誠直也
アオレンジャー / 新命明：宮内洋
キレンジャー / 熊野大五郎：だるま二郎
モモレンジャー / ペギー松山：小牧リサ
ミドレンジャー / 明日香健二：伊藤幸雄
江戸川総司令：高原駿雄
黒十字軍総統：八名信夫
ケン伊藤：轟謙二
謎の美女（黒十字軍総統）：風間千代子

挿入歌

「進め！ゴレンジャー」
「バリドリーンの歌」

その他

同時上映作品：『アリババと40匹の盗賊』、『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣』など
映像ソフト：VHS、DVD-BOXに収録
ネット配信：東映特撮YouTube Officialで期間限定配信

脚注

参考文献：『秘密戦隊ゴレンジャー大全集』、『秘密戦隊ゴレンジャー大全 仮面怪人大百科』
外部リンク：文化庁日本映画情報システム、KINENOTE

本作は、四国を舞台にした壮大なスケールと、迫力あるアクションが魅力です。ゴレンジャーの活躍をぜひご覧ください。

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