立汐祐治郎

立汐祐治郎について

立汐祐治郎（たてしお すけじろう）は、1888年4月2日に青森県西津軽郡木造町（現在のつがる市）で生まれ、1972年11月7日に生涯を閉じました。高砂部屋に所属した大相撲力士であり、本名は長谷川祐治郎です。身長170cm、体重86kgと、当時としては比較的がっしりとした体格の持ち主でした。最高位は西前頭13枚目。実弟に力士の立汐唯五郎がいます。

生涯

浪ノ音健藏に見出され、相撲界に入門しました。1906年5月に初土俵を踏み、1910年6月には十両に昇進を果たします。しかし、1911年10月の巡業中に、ある事件を起こしてしまいます。岐阜県内での巡業中、八甲山純司の化粧廻しを「みっともない」と批判したところ、八甲山から反論され、それに腹を立てた立汐は、土俵に上がった八甲山に剃刀を持って乱入、マゲを切り落とし、さらに右腕に10cmの切り傷を負わせるという傷害事件を起こしてしまったのです。この事件により、立汐は破門処分を受けました。その後、一時的に大坂相撲に加入したものの、再び復帰。1912年5月には新入幕を果たし、5場所の間幕内力士として活躍しましたが、その後は十両、幕下へと陥落し、1917年1月に廃業しました。引退後は愛知県で旅館を経営する傍ら、相撲の指導にも力を注ぎ、後進の育成に貢献しました。

成績

立汐の力士としての主な成績は以下の通りです。

番付在位場所数：22場所
十両在位：5場所
十両成績：17勝8敗2分2預
幕内在位：5場所
幕内成績：15勝26敗8休1分
通算成績：32勝34敗8休3分2預（幕内と十両の合計。幕下以下の記録はデータベースに登録がないため、便宜上この成績を記載）
幕下15枚目以内の記録として、少なくとも8勝6敗1分の記録が確認されています。

場所別成績

幕下以下の地位については、小島貞二コレクションの番付実物画像から確認できます。

改名

力士としての改名歴はありません。

その他

立汐祐治郎は、波瀾万丈な力士人生を送った人物として知られています。特に、八甲山純司との事件は、相撲史に残る大きな出来事として語り継がれています。また、引退後も相撲界に関わり、後進の指導に尽力するなど、相撲への情熱を持ち続けた人物でした。

関連情報

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外部リンク

相撲レファレンス　立汐　祐治郎
* 相撲レファレンス　立潮（1915年6月場所の「立潮 祐治郎」表記のみ分離登録）

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