立花鑑賢

立花鑑賢（たちばな あきかた）

立花鑑賢は、江戸時代後期の筑後国柳河[[藩]]の第9代藩主です。寛政元年（1789年）に生まれ、文政13年（1830年）に42歳で亡くなりました。藩主として、藩政改革に積極的に取り組み、柳河[[藩]]の発展に貢献しました。

生涯

鑑賢は、第7代藩主・立花鑑通の嫡子である立花鑑一の長男として柳河で生まれました。しかし、父・鑑一は鑑賢が幼少の頃に早世したため、家督は鑑一の弟である立花鑑寿が継ぎました。寛政11年（1799年）に鑑寿の養嗣子となり、文化5年（1808年）には鑑寿の娘と結婚しました。文政3年（1820年）に鑑寿が亡くなると、家督を相続し、第9代藩主となりました。

藩主となった鑑賢は、ただちに藩政改革に着手しました。主な改革として、以下のものが挙げられます。

藩校「伝習館」の創設: 人材育成のため、藩校である伝習館を創設しました。これにより、藩士の子弟に学問や武芸を奨励し、藩全体の学力向上を目指しました。
検見法の石見への変更: 税制の公平化を図るため、検見法を石見に変更しました。これにより、農民の負担を軽減し、藩の財政安定化を目指しました。
米札の発行: 藩の経済活性化のため、米札を発行しました。これにより、藩内の取引を円滑にし、経済の発展を促しました。
郷方仕組の制定: 農村の復興と安定化のため、郷方仕組を制定しました。これにより、農村の自治組織を強化し、農民の生活を支援しました。
農業の副業奨励、新田開発、有明海沿岸の埋め立て: 農業の振興を図るため、農業の副業を奨励し、新田開発や有明海沿岸の埋め立てなどにも尽力しました。これにより、耕地面積を拡大し、食糧生産の増大を目指しました。

これらの改革により、柳河[[藩]]の財政は改善され、藩の経済は活性化しました。また、文化面でも伝習館の創設などにより、藩全体の学力向上に貢献しました。

文政13年（1830年）3月23日、長男・鑑広を嗣子と定め、同年4月11日に江戸で42歳で亡くなりました。跡は鑑広が継ぎましたが、夭逝したため、次男の鑑備が表向きは同一人物として家督を継承しました。

系譜

父：立花鑑一（1762-1793）
母：立花茂雅の養女 - 立花茂久の娘
養父：立花鑑寿（1769-1820）
正室：登勢子 - 立花鑑寿の娘
子女：
長男：立花鑑広（1823-1833）
次男：立花鑑備（1827-1846）
娘：内藤政義継室
娘：十時惟美室
娘：小野隆興室

家臣

文政3年（1820年）の武鑑に掲載されている主な家臣は以下の通りです。

立花主水（高2300石）
立花内膳（高1000石）
小野勘解由（組頭、高2000石）
矢島隼人（組頭、高2000石）
立花織衛（大組外、高1000石役知300石）
立花縫殿助（大組外、高1000石役知300石）

参考文献

石井良助「編年江戸武鑑 文政武鑑1」（1982年、柏書房）
* 柳川市史編集委員会「柳川歴史資料集成第3集　柳河[[藩]]立花家分限帳」（1998年、福岡県柳川市）

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