竜ヶ岳 (山梨県)

竜ヶ岳（りゅうがたけ）

竜ヶ岳は、山梨県南巨摩郡身延町、南都留郡富士河口湖町と静岡県富士宮市にまたがる、天子[[山地]]の最北端に位置する標高1,485mの山です。本栖湖の南岸に接し、その山域は富士箱根伊豆国立公園の特別地域に指定されています。

概要

朝[[霧高原]]の北西に位置し、霧が発生しやすく湿度が高いのが特徴です。山の上部は笹原に覆われ、龍神にまつわる伝説も残されています。富士[[山]]の噴火の際、本栖湖に潜んでいた竜が溶岩の熱さに耐えかねて小富士に逃げ、そこから竜ヶ岳と呼ばれるようになったという言い伝えがあります。

古くから信仰の対象とされてきた山であり、山麓の住民による念仏行法の登頂が行われています。山頂の東中腹には石仏が祀られ、山梨県側の北側山域は「本栖の森」として遊歩道が整備されています。本栖湖畔の山梨県有林には、広葉樹林の自然林が残されています。西側の雨ヶ岳北山腹には、かつて川尻金山があり、第二次世界大戦後まで採掘が行われていました。

登山

竜ヶ岳は、ダイヤモンド富士が展望できる山として知られ、登山やハイキングに人気があります。山梨百名山の一つにも選定されています。かつては山頂部が深い笹に覆われていましたが、2000年に笹原が切り開かれ登山道が整備されました。

山頂はなだらかな広場となっており、テーブルとベンチが設置されています。富士[[山]]の眺望が素晴らしく、南アルプスや八ヶ岳方面の景色も楽しめます。2009年には登山家の田部井淳子も訪れました。積雪や霜に注意が必要です。

主な登山ルート

本栖湖キャンプ場からのコース: 一般的なルートで、技術的難易度は低く、日帰りも可能です。途中には石仏を祀った祠や展望台があります。
本栖湖湖畔からのコース: 本栖湖畔から山頂を目指すルートです。
端足峠入口からのコース: 本栖湖畔から端足峠を経由して山頂を目指します。
割石峠からのコース: 国道139号の県境にある割石峠から東海自然歩道を経由します。
根原バス停からのコース: 根原バス停からA沢貯水池を経由するルートです。

南域の一部コースは東海自然歩道を兼ねています。毛無山や雨ヶ岳から端足峠を経て天子[[山地]]を縦走するコースもあります。北東山腹には本栖の森周遊歩道が整備されており、登山道脇では秋にアキノキリンソウやリンドウなどの花が見られます。

地理

山頂部は身延町と富士河口湖町にまたがり、南山腹の一部は富士宮市に属しています。天子[[山地]]の最北端に位置し、雨ヶ岳との間には端足峠があります。東側の山麓は富士[[山]]北西面の裾野に繋がっており、山頂の東3kmには割石峠があります。山域の北東側には広大な青木ヶ原が広がっています。

周辺の山

雨ヶ岳
毛無山
長者ヶ岳

源流の河川

北山麓は本栖湖畔となり、涸れ沢が流れます。芝川（富士川水系）の支流の源流となる山で、太平洋側の駿河湾へと流れます。山頂の南1.7kmにはA沢貯水池、東南東1.8kmには竜神池があります。

交通・アクセス

車: 東山麓に国道139号、北山腹に山梨県道709号本栖湖畔線が通っています。南山腹と東山麓には東海自然歩道が通っています。南東山腹には竜ヶ岳林道が敷設されています。
バス: 富士急バス路線バスの「本栖湖」バス停から南西3km。
鉄道: JR身延線甲斐常葉駅から東10km、富士急行富士[[山]]駅から西南西18km。
高速道路: 中央自動車道甲府南ICから南17km、河口湖ICから西南西18km、新東名高速道路新富士ICから北北西28km。

周辺の主な施設

本栖湖青少年スポーツセンター
本栖湖キャンプ場
本栖湖リゾート
道の駅朝[[霧高原]]

竜ヶ岳の風景と眺望

竜ヶ岳中腹展望台と竜ヶ岳山頂からの風景は、富士[[山]]がある風景100選の一つに選定されています。12月上旬から1月上旬にかけて、竜ヶ岳展望台からダイヤモンド富士を望むことができます。山頂部からは富士[[山]]、八ヶ岳、朝[[霧高原]]、御坂山地、南アルプス、箱根山、駿河湾などを一望できます。

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