竹内徳治

竹内徳治は、1899年（明治32年）に生まれ、1991年（平成3年）に没した日本の官僚です。群馬県前橋市出身で、東京帝国大学法学部政治学科を卒業後、大蔵省に入省しました。彼は、主計局属を皮切りに、財務書記としてイギリスやフランスに駐在、司税官、主計官などを歴任しました。

その後、竹内は対満事務局経済課長、企画院第五部長、拓務省殖産局長、内務省管理局長、東北興業副総裁といった要職を歴任し、戦前の日本の政策決定に深く関わりました。特に、満州国における経済政策や、日本の植民地政策において重要な役割を果たしたと考えられます。

戦後、竹内は1946年1月に香川県知事に就任し、四国地方行政事務局長官を兼務しました。当時の香川県は、戦後の混乱期にあり、治安維持が重要な課題でした。竹内は、その責任者として県下の治安維持に尽力しましたが、同年6月に知事を辞任し、その後公職追放となりました。

[公職追放]]解除後は、三光汽船]の[[監査役、同顧問、日本長期信用銀行監査役などを務め、実業界で活躍しました。また、竹内は味の素創業家である鈴木忠治の長女、千栄と結婚しており、財界にも幅広い人脈を持っていました。

竹内徳治は、官僚としてだけでなく、実業家としても活躍した人物です。彼の生涯は、日本の近代史における激動の時代を象徴しており、その足跡は、現代の私たちにとっても重要な教訓を与えてくれます。彼のキャリアは、戦前・戦中・戦後と時代によって変化し、それぞれの時代における国家の課題に対応していく必要性を示唆しています。

栄典

1944年（昭和19年）6月23日 - 満州国国勢調査紀念章

親族

妻：千栄（味の素創業家、鈴木忠治の長女）

参考文献

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
* 『現代物故者事典 1991-1993』日外アソシエーツ、1994年。

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