竹内志朗

竹内志朗

竹内志朗（1933年 - ）は、日本の舞台装置家、グラフィックデザイナー。

概要

関西を拠点として、劇場公演のセットデザインを数多く手がける傍ら、テレビ番組、舞台公演、映画などの題字ロゴタイプを多数制作しました。日本グラフィックデザイナー協会会員、劇場芸術国際組織（OISTAT）日本センター会員といった要職を歴任しています。

経歴

大阪府出身。中学生時代に演劇に魅了され、舞台装置の道へ進むことを志します。高校に通いながら関西演劇映画アカデミー（のちの関西芸術アカデミー）で学び、劇団アカデミー、かもめ座、新春座などで台本の作成、ポスターデザイン、舞台監督などを担当し、基礎を築きました。

高校卒業後は、大阪市内の図案会社「サンPR工房」でレタリングや印画紙焼き付けの技術を習得。1956年からは、大阪テレビ放送（現・朝日放送テレビ）の試験放送時からニュース番組などのテロップカードを手書きで担当しました。その後も、在阪テレビ局の開局時のテロップ業務に関わっています。

1971年には、自身のデザインスタジオ「シュプール」を設立。舞台装置デザインを本業としながら、テレビ番組等のロゴタイプデザイン、コマーシャルメッセージの企画・制作など、幅広い分野で活躍しました。

受賞歴

1991年 - 大阪府文化芸術功労知事表彰
1993年 - 日本放送作家協会関西支部 第3回関西ディレクター大賞特別賞
2001年 - 日本舞台美術家協会 第29回伊藤熹朔賞 奨励賞 - 『剣客商売』
2015年 - 第50回大阪市市民表彰（文化功労）
2015年 - 第18回なにわ大賞
2024年 - 地域文化功労者

人物

衣装デザインを手がけないという理由から、「舞台美術家」ではなく「舞台装置家」を自称していました。
漫画家の白川タロイモは孫にあたります。

主な仕事

テレビ番組名ロゴデザイン

朝日放送テレビ

新婚さんいらっしゃい! - レタリング
プロポーズ大作戦 - レタリング
斬り抜ける - レタリング
霊感ヤマカン第六感 - レタリング
あっちこっち丁稚 - 筆耕
花の駐在さん - レタリング
ラブアタック! - レタリング
三枝の国盗りゲーム - 筆耕・レタリング
枝雀寄席 - 筆耕
藤山寛美4500秒 - レタリング
赤かぶ検事奮戦記（フランキー堺版） - 筆耕・レタリング
甲子園への道・熱闘甲子園 - 筆耕
THAT'S MANZAI - レタリング
さんまの駐在さん - レタリング
わいわいサタデー - レタリング
金子信雄の楽しい夕食 - レタリング
探偵!ナイトスクープ - レタリング
素敵にドキュメント - レタリング

その他の放送局

花紀・岡八のドドンとお笑い60分（関西テレビ） - レタリング
剣客商売（フジテレビ） - 筆耕

テレビ番組内サブタイトルなど

必殺シリーズ（朝日放送） サブタイトル、エンドクレジット - 筆耕

映画題字

家族の日（2016年） - 筆耕

著書

舞台道具帳 大阪市内の劇場散歩（たる出版、2006年）
テレビと芝居の手書き文字（イグザミナ、2010年）

※上記はいずれもシュプールの特設サイトでPDFファイルとして無料ダウンロードが可能です。

外部リンク

手描き職人竹内志朗 公式ウェブサイト

関連項目

篠原榮太 - 竹内と同様に、手書きによるテレビ番組のタイトルロゴを多数制作した人物。

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