竹内芳明

竹内芳明（たけうち よしあき）は、1962年3月27日に生まれ、日本の郵政・総務技官として、長年にわたり情報通信行政の中枢を担ってきました。香川県仲多度郡多度津町出身で、高松工業高等専門学校電気工学科を卒業後、東北大学工学部へ編入学、同大学の通信工学科を卒業しました。1985年に郵政省に入省して以来、数々の要職を歴任し、日本の情報通信政策の発展に大きく貢献しています。

初期のキャリアでは、東北電気通信監理局総務部長、郵政省電気通信局電波部で次世代航空通信システム開発室長などを務めました。2001年には総務省情報通信政策局に異動し、宇宙通信政策課宇宙通信調査室長として宇宙通信政策に携わりました。その後も、技術政策課研究推進室長、宇宙通信政策課長、電気通信技術システム課長など、情報通信分野における重要なポストを歴任し、技術開発と政策立案の両面で手腕を発揮しました。

2008年には電波部移動通信課長、2010年には情報通信国際戦略局技術政策課長、2011年には電波部電波政策課長と、電波行政の要となる部門を統括しました。2014年には東北総合通信局長に就任し、地域における情報通信行政を推進しました。その後、2015年には経済産業省大臣官房審議官（IT戦略担当）として、IT戦略の策定にも関与しました。

2017年には総務省総合通信基盤局電波部長として、電波行政の第一線に復帰。2018年には総務省サイバーセキュリティ統括官に就任し、IoT機器に関する新技術基準の策定や情報開示の促進など、サイバーセキュリティ対策の強化に尽力しました。2020年には総合通信基盤局長に就任し、情報通信基盤の整備を推進しました。

2021年には、東北新社による総務省幹部接待問題の影響で空席となっていた総務審議官（郵政・通信担当）に、総務技官としては史上初めて就任しました。そして、2024年7月5日には、総務技官として初の総務事務次官に起用され、情報通信行政のトップとして、その手腕が期待されています。

竹内芳明は、技術官僚としての専門性と、政策立案能力を併せ持ち、日本の情報通信分野の発展に大きく貢献してきました。そのキャリアを通じて、技術の進歩を政策に反映させ、より良い情報通信環境の実現を目指し、その功績は多岐にわたります。

著書には、共著として『NGN教科書』があります。これは、次世代ネットワーク（NGN）に関する専門書であり、竹内氏の技術的な知見が活かされています。

主な年譜
1985年：東北大学工学部通信工学科卒業、郵政省入省
1998年：東北電気通信監理局総務部長
2001年：総務省情報通信政策局宇宙通信政策課宇宙通信調査室長
2006年：総務省情報通信政策局宇宙通信政策課長
2011年：総務省総合通信基盤局電波部電波政策課長
2014年：東北総合通信局長
2017年：総務省総合通信基盤局電波部長
2018年：総務省サイバーセキュリティ統括官
2020年：総務省総合通信基盤局長
2021年：総務審議官（郵政・通信担当）
* 2024年：総務事務次官

この経歴からも、竹内芳明氏が日本の情報通信行政において、いかに重要な役割を果たしてきたかが伺えます。

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