笠置村 (岐阜県)

笠置村について

笠置村（かさぎむら）は、かつて岐阜県恵那郡に存在した村です。現在の恵那市の北東部、木曽川の北岸に位置していました。村の名前は、標高1127.9mの笠置山に由来しています。

大字と字

笠置村は、以下の大字と字で構成されていました。

大字：毛呂窪
字：太田、中田、栩杭、瀧坂
大字：姫栗
字：市木、松葉、寺田、南、田澤、中切、上田、幸徳、古田、神の木、切り山、猪狩、洞、見戸、影岩、加須里、鶴ケ根
大字：河合
字：中切、下河合、釜上、井の島、大平、江口、下栃、栃久保、道切、小井戸、道木

歴史

笠置村の歴史は古く、平安時代には加茂郡蘇原荘安弘見郷に属していました。鎌倉時代から戦国時代末期にかけては、苗木遠山氏の領地でした。江戸時代には苗木藩の支配下にありました。

1870年（明治3年）には、苗木藩による廃仏毀釈が行われ、領内のすべての寺院が廃止されました。河合村では龍現寺が廃寺となり、仏教が衰退し、住民の多くが神道に改宗しました。1871年（明治4年）には、河合村が旧藩簿冊引継ぎの際に誤って加茂郡に編入されるという出来事がありました。

町村制施行に際して、姫栗村は河合村との合併を希望しましたが、両村の間には共有の山林が3箇所あり、その所有権をめぐって住民間の意見がまとまらなかったため、河合村は合併を拒否しました。その結果、共有山林の所属が未定となり、姫栗村、毛呂窪村、そして加茂郡から復帰した河合村の3村が合併し、恵那郡笠置村が誕生しました。

1897年（明治30年）4月1日：恵那郡姫栗村、毛呂窪村、加茂郡河合村が合併し、笠置村が発足。
1954年（昭和29年）4月1日：恵那郡大井町、長島町、東野村、三郷村、武並村、中野方村、飯地村と合併し、恵那市となりました。

交通

かつては、木曽川の対岸にあった北恵那鉄道大井線の大井ダム駅（旧・奥戸駅）が最寄りの駅でしたが、1932年に休止、1934年に廃止されています。

教育

笠置村には以下の学校がありました。

笠置村立姫栗小学校（1966年に久棲小学校、河合小学校と統合。現在の恵那市立恵那北小学校）
笠置村立河合小学校（1966年に久棲小学校、姫栗小学校と統合。現在の恵那市立恵那北小学校）
笠置村立毛呂窪小学校（2005年に恵那市立恵那北小学校に統合）
笠置村立笠置中学校（1997年に飯地中学校、中野方中学校と統合。現在の恵那市立恵那北中学校）

神社・仏閣

笠置村には以下の神社がありました。

蘇原神社
椿山神社

観光

笠置村には、笠置峡という観光名所があります。笠置ダム上流は紅葉の名所として知られています。

笠置村は、その歴史と自然に恵まれた地域であり、現在の恵那市の一部として、その歴史を今に伝えています。

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