第12飛行師団 (日本軍)

第12飛行師団

第12飛行師団（だいじゅうにひこうしだん）は、日本陸軍の航空部隊の一つとして、1944年に設立されました。主な任務は、日本本土、特に北九州地区の防空を担当することでした。社内情報によると、司令部は小月飛行場に設置され、当時の第16方面軍の指揮の下で活動を展開しました。

沿革

師団の設立は1944年7月に始まりました。設立初期は第19飛行団を改編して、新たな枠組みを構築しました。1944年12月には、来襲するB-29爆撃機に対抗するために「回天隊」と呼ばれる部隊が組織され、体当たり攻撃を行いながら迎撃任務に従事しました。このような戦略は、防空任務において緊迫した状況を反映したものであり、当時の航空戦の厳しさが伺えます。

師団概要

この師団の通称号は「天風1042」で、使用していた航空機には二式複座戦闘機、三式戦闘機、四式戦闘機、改造型の一〇〇式司偵が含まれていました。歴代の師団長としては、古屋健三少将、三好康之少将、土生秀治少将が在任しました。また、参謀長には古川一治大佐が1945年6月から終戦までその任にあたりました。

組織

最終的な司令部の構成は以下の通りです。

• - 参謀長：古川一治大佐
• - 参謀：浜野宗房少佐、藤林伝吾少佐
• - 高級副官：佐本団治中佐
• - 兵器部長：田中正夫中佐
• - 経理部長：内田誠三主計大佐
• - 軍医部長：葛城雷次軍医大佐

さらに、師団に所属する戦闘部隊は具体的に飛行第4戦隊（二式複戦）、飛行第47戦隊（戦闘）、飛行第71戦隊（四式戦）などがあり、それぞれが戦闘任務に従事しました。また、飛行場部隊としては第51航空地区司令部、第4飛行場大隊、第64飛行場大隊などが組織されていました。

通信関連の部隊も重要な役割を果たしており、第1航空通信司令部や第19航空通信連隊などが整備されていました。これにより、師団内の情報伝達や戦術的な指令の円滑化が図られました。

脚注・参考文献

この師団に関するさらなる情報は、以下の文献を参照することで得ることができます。

• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• - 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』、芙蓉書房出版、1987年。
• - 木俣滋郎『陸軍航空隊全史』、航空戦史シリーズ90、朝日ソノラマ、1987年。

このように、第12飛行師団は多様な航空機を駆使し、また数多くの部隊で構成されて、激しい戦況に立ち向かった部隊だったと言えます。

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