第120飛行隊 (イスラエル空軍)

イスラエル空軍 第120飛行隊

イスラエル空軍の第120飛行隊、通称「インターナショナル・スコードロン」または「デザート・ジャイアンツ・スコードロン」は、大型輸送機や空中給油機を運用する重要な飛行隊です。1962年に編成されたこの部隊は、主に要人輸送を任務とし、国際的な任務にも対応しています。

歴史のはじまり

第120飛行隊は、1962年にロッド空軍基地で編成され、最初の飛行機としてダグラス DC-3 ダコタ/C-47スカイトレインを4機運用し始めました。この時、同じく第103飛行隊から移された第122飛行隊も設立され、20機のDC-3/C-47を運用しました。このため、これらの部隊はそれぞれ「ダコタ・スコードロン」と名付けられました。

その後、1964年2月にはボーイング377ストラトクルーザーを基に改造されたB-377M 「アナク」が第120飛行隊に配備され始め、さらに1967年には空中給油機のKC-97 「ストラトタンカー」も導入されました。これにより、飛行隊は合計14機のB-377系機種を運用するようになりました。

重要な戦争の時期

1967年の第三次中東戦争では、エル・アル航空から借りたロッキード コンステレーションが輸送任務に利用され、過去の戦争で使用されていた古い機体も活躍しました。さらに、1971年10月から11月にかけて、C-130Hが2機配備され、イスラエル空軍で初めてC-130系列の機体を運用する部隊となります。また、1972年1月からはボーイング707型機の運用も開始し、1973年からは国産のIAI ウェストウィンドやシースキャンも配備されました。

1973年の第四次中東戦争後にはアメリカから12機のC-130Eが供給されそれを運用するために第131飛行隊が新編されました。この時期の部隊運用の変遷によって、1974年には第103飛行隊にもC-130Hが配備されました。

1976年には第103飛行隊のノラトラが退役し、その後のC-130H の追加配備によって、イスラエル空軍ではC-130系列の機体の集中運用が行われるようになります。1977年からはボーイング707-300系機体の追加配備も進み、C-130系列の機体が中心となっていきます。

現在の運用

その後も第120飛行隊はロッド空港（現在のベン・グリオン国際空港）を拠点にB-707型機、空中給油機型のKC-707、IAI ウェストウィンドなどを運用し続けましたが、2000年代に入ると空港のキャパシティー改善のため南部のネバティム空軍基地に移転しました。これにより、新たな時代に向けた部隊編成が進んでいます。

第120飛行隊は、その歴史と運用実績を持ちながら、今もなお国際的な任務や国内の支援活動に対応し続けています。

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