第14回日本アカデミー賞

第14回日本アカデミー賞

第14回日本アカデミー賞の発表・授賞式は1991年3月22日に東京プリンスホテルで行われ、司会を高島忠夫と古手川祐子が務めました。この年のアカデミー賞では、映画業界での優れた功績が称えられ、数々の賞が授与されました。

主な受賞作品

最優秀作品賞に選ばれたのは、篠田正浩監督の『少年時代』で、作品の魅力や深いテーマが高く評価されました。また、優秀作品賞には『櫻の園』や『死の棘』、『白い手』、そして『夢』が選ばれ、これらの作品もそれぞれ個性的な内容で観客を魅了しました。

受賞者一覧

監督賞

最優秀監督賞は『少年時代』の篠田正浩によって授与され、作品の完成度が評価されました。優秀監督賞には、小栗康平（『死の棘』）、黒澤明（『夢』）、神山征二郎（『白い手』）、中原俊（『櫻の園』）が受賞しました。

脚本賞

脚本においては、山田太一が『少年時代』で最優秀脚本賞を受賞し、作品の深みを生み出したことが讃えられました。優秀脚本賞には、伊丹十三（『あげまん』）、一色伸幸（『病院へ行こう』）、小栗康平（『死の棘』）、じんのひろあき（『櫻の園』）が選ばれました。

演技賞

最優秀主演男優賞には岸部一徳が『死の棘』で輝き、優秀主演男優賞には真田広之、原田芳雄、森繁久彌、役所広司がノミネートされました。主演女優賞では松坂慶子が『死の棘』で最優秀賞を受賞し、多才な女優陣が名を連ねました。

助演賞

助演部門では、最優秀助演男優賞に石橋蓮司（『公園通りの猫たち』など）が受賞し、優秀助演男優賞には大地康雄、三國連太郎、吉岡秀隆、渡瀬恒彦が選ばれました。助演女優賞では石田えりが受賞し、優秀助演女優賞には小川眞由美や香川京子などがノミネートされました。

音楽・撮影・美術賞

音楽部門では池辺晋一郎が最優秀音楽賞を受賞し、サウンドトラックの質が評価されました。撮影や美術においても各部門で才能あるアーティストが表彰され、それぞれの技術が映画の評価に寄与しました。

特別賞・新人賞

新人俳優賞には加勢大周や高嶋政伸、筒井道隆などの若手俳優が選ばれ、今後の活躍が期待されています。また、話題賞や特別賞も授与され、映画業界全体における新たな挑戦や才能が称えられました。

第14回日本アカデミー賞は、日本映画の質の高さと多様性を再確認させる素晴らしいイベントであり、これからの映画界の発展に寄与する受賞者たちが登場しました。

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