第18方面軍 (日本軍)

第18方面軍の概要

第18方面軍（だいじゅうはちほうめんぐん）は、大日本帝国陸軍に所属する方面軍の一つであり、タイ国駐屯軍を前身とします。編成は1943年に行われ、その後1944年に第39軍へと改編され、1945年に現在の名称に昇格しました。この部隊は、日泰攻守同盟条約に基づいて、タイ王国の防衛を主な任務としていました。

沿革

初めはタイ国駐屯軍として設立され、1944年12月に第39軍への改組を経て、1945年7月には第18方面軍として新たに編成が行われました。これにより、タイ王国の防衛の役割を持つ部隊として、終戦まで任務を遂行しました。特にタイは当時、日本の同盟国でもあり、その戦略的重要性から第18方面軍は重要な役割を果たしました。

編成と指揮

• - 通称号: 義
• - 編制時期: 1943年1月4日編制、1944年12月14日第39軍に改編、1945年7月7日第18方面軍に昇格
• - 編成地: タイ・バンコク
• - 上級部隊: 南方軍

歴代司令官

• - タイ国駐屯軍司令官

中村明人（陸士22期）：1943年1月4日 -

• - 第39軍司令官

中村明人（陸士22期）：1944年12月20日 -

• - 第18方面軍司令官

中村明人（陸士22期）：1945年7月14日 -

歴代参謀長

• - タイ国駐屯軍参謀長

守屋精爾（陸士29期）：1943年1月4日 - 1943年1月21日
山田国太郎（陸士27期）：1943年1月21日 -
浜田平（陸士28期）：1944年11月22日 -

• - 第39軍参謀長

浜田平（陸士28期）：1944年12月20日 -
花谷正（陸士26期）：1945年7月9日 -

• - 第18方面軍参謀長

花谷正（陸士26期）：1945年7月14日 -

紹介する部隊

第18方面軍の隷下部隊には以下が含まれます。

• - 第15軍
• - 第4師団、 第15師団、 第22師団
• - 独立混成第29旅団
• - 第5工兵隊司令部
• - その他、多くの兵站部隊が存在しました。

兵站部隊

兵站部隊には、以下のような重要な部隊が含まれています。

• - 第89兵站地区隊本部
• - 南方第16陸軍病院
• - 第133兵站病院
• - 第148兵站病院

これらの部隊は、戦時中の物資供給や医療支援を担い、現地の戦局を支える重要な役割を果たしていました。さらに、補給関連の施設も整えており、戦局に応じた柔軟な対応をするための拠点を構築しました。

結論

第18方面軍は、日本による太平洋戦争の中で重要な役割を果たしました。特にタイ王国での活動は、戦略的立地を生かした防衛と物資補給に大きく寄与しました。これらの歴史的背景を知ることで、当時の情勢や軍事戦略を理解する手助けとなるでしょう。

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