第22回日本レコード大賞

第22回日本レコード大賞

1980年12月31日、東京の帝国劇場にて第22回日本レコード大賞が開催されました。この年の大賞には、八代亜紀の「雨の慕情」が選ばれ、彼女にとって初の栄冠となりました。八代は副賞として、トヨタ自動車からクラウン4ドアハードトップを受け取り、その名を金字塔のように残しました。

激戦「五八戦争」

この年のレコード大賞は、八代亜紀と五木ひろしの争いで注目を集めました。この二人の争いは「五八戦争」と称され、多くのファンやメディアによる関心を引きました。審査員の投票数は59票で、一次審査では八代が28票、五木が21票と、差がついたものの、決選投票では八代が36票、五木が23票を獲得しました。この時、ファンの間には一部の票が変動したことが話題になり、審査の透明性にも疑問が呈されました。

特別賞と最優秀賞

最優秀歌唱賞は、都はるみの「大阪しぐれ」に決まり、彼女は第6回新人賞と第18回大賞受賞者として初の三冠に輝きました。さらに、国民的歌手であった山口百恵が特別大衆賞を受賞し、引退を飾る形となりました。

視聴率の変動

放送の視聴率は34.3%と前年から9ポイント減少しました。30%台に落ち込んだのは9年ぶりで、視聴者の関心の変化を反映しています。

司会陣と出演者

この賞典の司会は、高橋圭三が12回目の担当を果たし、渡辺謙太郎、中田喜子が進行役として参加しました。会場リポーターとして、三雲孝江と松宮一彦が登場しました。

受賞者続々

日本レコード大賞

• - 大賞: 八代亜紀「雨の慕情」

最優秀歌唱賞

• - 都はるみ「大阪しぐれ」 - 彼女は新人賞と大賞の受賞歴があり、初の三冠によりその名を刻みました。

最優秀新人賞

• - 田原俊彦「ハッとして!Good」

特別大衆賞

• - 山口百恵

金賞

• - 八代亜紀「雨の慕情」- 3年連続で受賞を果たしました。
• - 小林幸子「あれから一年たちました」- 2年連続受賞。
• - 都はるみ「大阪しぐれ」- 4年ぶりの受賞。
• - 岩崎宏美「銀河伝説」- 3年連続受賞。
• - 五輪真弓「恋人よ」
• - 沢田研二「酒場でDABADA」- 3年連続受賞。
• - 西城秀樹「サンタマリアの祈り」- 3年連続受賞。
• - もんた&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」
• - 五木ひろし「ふたりの夜明け」- 2年連続受賞。
• - 高田みづえ「私はピアノ」

新人賞受賞者

• - 岩崎良美、河合奈保子、田原俊彦、松田聖子、松村和子

この年の日本レコード大賞は、新たな才能の台頭と、伝説的なアーティストの引退を文脈に、音楽のダイナミズムを感じさせるものとなったのでした。

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