第37回ロサンゼルス映画批評家協会賞

第37回ロサンゼルス映画批評家協会賞：2011年の映画界を彩った才能と作品

2011年12月11日、ロサンゼルス映画批評家協会は、その年の優れた映画作品を表彰する第37回ロサンゼルス映画批評家協会賞を発表しました。本年度は、様々なジャンルで高い評価を得た作品や、才能溢れる俳優・監督たちがノミネートされ、熱戦が繰り広げられました。

主要部門の受賞結果

作品賞

受賞：『ファミリー・ツリー』
次点：『ツリー・オブ・ライフ』

高い評価を得た2作品がノミネートされた作品賞は、繊細な人間関係と家族の物語を描いた『ファミリー・ツリー』が栄冠を手にしました。一方、壮大なスケールと映像美で高い評価を得た『ツリー・オブ・ライフ』も、その芸術性の高さから高い支持を集めました。

監督賞

受賞：テレンス・マリック - 『ツリー・オブ・ライフ』
次点：マーティン・スコセッシ - 『ヒューゴの不思議な発明』

独創的な映像表現と深遠なテーマで知られるテレンス・マリック監督が、『ツリー・オブ・ライフ』で監督賞を受賞しました。一方、巨匠マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』も、その緻密な演出と映像美が高く評価されました。

主演男優賞

受賞：マイケル・ファスベンダー - 『危険なメソッド』、『ジェーン・エア』、『SHAME -シェイム-』、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』
次点：マイケル・シャノン - 『テイク・シェルター』

4作品に出演し、多様な役柄を演じ分けたマイケル・ファスベンダーが主演男優賞に輝きました。彼の高い演技力は、批評家たちから絶賛されました。

主演女優賞

受賞：ユン・ジョンヒ - 『ポエトリー アグネスの詩』
次点：キルスティン・ダンスト - 『メランコリア』

韓国映画『ポエトリー アグネスの詩』で圧倒的な存在感を示したユン・ジョンヒが、主演女優賞を獲得しました。彼女の繊細かつ力強い演技は、多くの観客の心を捉えました。

助演男優賞

受賞：クリストファー・プラマー - 『人生はビギナーズ』
次点：パットン・オズワルト - 『ヤング≒アダルト』

ベテラン俳優クリストファー・プラマーが、印象的な演技で助演男優賞を受賞しました。

助演女優賞

受賞：ジェシカ・チャステイン - 『英雄の証明』、『ペイド・バック』、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』、『テイク・シェルター』、『キリング・フィールズ 失踪地帯』、『ツリー・オブ・ライフ』
次点：ジャネット・マクティア - 『アルバート氏の人生』

複数の話題作に出演し、高い演技力を披露したジェシカ・チャステインが、助演女優賞を受賞しました。彼女の幅広い演技力は、批評家たちから高く評価されました。

脚本賞

受賞：アスガル・ファルハーディー - 『別離』
次点：ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ、アレクサンダー・ペイン - 『ファミリー・ツリー』

緻密に練られた脚本で高い評価を得た『別離』のアスガル・ファルハーディーが脚本賞を受賞しました。

その他の受賞作品

撮影賞：エマニュエル・ルベツキ - 『ツリー・オブ・ライフ』
美術賞：ダンテ・フェレッティ - 『ヒューゴの不思議な発明』
音楽賞：ケミカル・ブラザーズ - 『ハンナ』
外国語映画賞：『南京!南京!』（中国）
ドキュメンタリー/ノンフィクション映画賞：『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』
アニメ映画賞：『ランゴ』
新人賞：アントニオ・カンポス、ショーン・ダーキン、ジョシュ・モンド、エリザベス・オルセン - 『マーサ、あるいはマーシー・メイ』
功労賞：ドリス・デイ
ダグラス・エドワード実験/自主映画賞：ビル・モリソン - Spark of Being

これらの受賞作品は、2011年の映画界を代表する作品として、高い芸術性とエンターテインメント性を兼ね備えていると言えるでしょう。それぞれの作品が、独自の視点と表現で観客を魅了し、映画界に大きな影響を与えました。ロサンゼルス映画批評家協会賞は、これらの作品とクリエイターたちの功績を称え、今後の映画界の発展に貢献する重要な役割を果たしています。

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