糀谷駅

糀谷駅：歴史と街並みを繋ぐ京急空港線の駅

東京都大田区西糀谷四丁目に位置する京浜急行電鉄空港線「糀谷駅」は、1902年、京浜電気鉄道穴守線の開通と同時に開業しました。駅番号はKK12です。長い歴史の中で、幾度かの改修工事を経て、現在の姿へと変貌を遂げています。

開業から高架化まで：変遷の歴史

開業当初は地上駅でしたが、1992年には駅舎の改築が行われ、1993年には羽田空港への延伸開業に伴い、都心方面との直通運転が開始されました。1994年には8両編成に対応できるようホームが延長されました。2005年から2017年にかけては、京急[[蒲田駅]]付近連続立体交差事業が実施され、駅舎の仮移設やホームの線形変更、跨線橋の撤去、ホームの高架化などが段階的に進められました。この事業によって、2010年には上り線、2012年には下り線がそれぞれ高架化され、2017年に事業は完了しました。高架化工事の完了と同時に、エアポート急行（現:急行）の停車駅となり、京急線では初めて白色LEDの発車標が設置されました。

駅構造とアクセス

糀谷駅は相対式ホーム2面2線を有する高架駅で、東西に細長い形状をしています。かつては地上駅で、南北のホームは跨線橋で連絡していましたが、連続立体交差事業に伴い、跨線橋は撤去されました。現在は、改札内でのホーム間の移動が可能です。改札口は羽田空港寄りに設置されています。京急[[蒲田駅]]～糀谷駅間は、かつて単線並列区間でしたが、下り線高架化の際に分岐器が設置され、現在ではホームそのものが方向別運用となっています。

駅名の由来と周辺環境

駅名は、開業当時の地名「糀谷」に由来します。現在では東糀谷と西糀谷に分割されているため、「糀谷」という地名は存在しませんが、駅名以外にも、商店街、幼稚園、小学校、中学校など、地域の名残としてその名称が残されています。なお、北糀谷は、元から独立した地域です。

駅周辺は住宅地が広がり、駅前の空間は南北ともに狭めです。東側には「おいで通り糀谷商店会」があり、テレビドラマやCMの撮影地として利用されることもあります。北側には、朝6時から営業している黒湯の温泉銭湯「幸の湯」があります。高架化工事と並行して、駅の南側では再開発事業が進められ、2017年に竣工しました。

駅の利用状況と周辺施設

2022年度の1日平均乗降人員は約25,259人で、京急線全72駅中22位です。駅周辺には、大田区萩中文化センター、羽田国際高等学校、社会保険蒲田総合病院などの公共施設や教育・医療施設のほか、さわやか信用金庫や川崎信用金庫などの金融機関、そして複数のスーパーマーケットやホームセンター、家電量販店など、生活に便利な商業施設が数多く立地しています。

交通アクセス

駅周辺には環八通りが走り、バス路線も充実しています。京浜急行バスにより、羽田空港や蒲田駅方面への路線が運行されており、糀谷駅が最寄りのバス停となります。

隣の駅

京急[[蒲田駅]]と大鳥居駅の間に位置し、エアポート快特、快特は通過します。特急、急行、普通は停車します。

糀谷駅は、歴史と現代が融合した、地域に密着した駅と言えるでしょう。これからも地域住民の生活を支え、発展していくことが期待されます。

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