紀元前253年

紀元前253年は、ローマ暦における年であり、共和政ローマにおいては、グナエウス・セルウィリウス・カエピオとガイウス・センプロニウス・ブラエススが執政官に就任した年として記録されています。また、ローマ建国紀元501年とも呼ばれていました。紀元前253年は、ヨーロッパで西暦が普及するにつれて、紀元前253年と表記されるようになりました。

この年の干支は戊申で、日本では皇紀408年、孝霊天皇38年にあたります。中国では、秦の昭襄王54年、楚の考烈王10年、斉の斉王建12年、燕の燕王喜2年、趙の孝成王13年、魏の安釐王24年、韓の桓恵王20年となっています。仏滅紀元では294年です。

出来事

セレウコス朝

セレウコス朝とプトレマイオス朝の間で勃発した第二次シリア戦争が終結しました。アンティオコス2世は、プトレマイオス2世からミレトスやエフェソス、フェニキアを含むアナトリアの大部分を奪還することに成功しました。この戦いの結果、アンティオコス2世はプトレマイオス2世の娘ベレニケと結婚し、前妻のラオディケ1世と離婚、ベレニケの子に相続権を移しました。また、ミレトスを奪還したアンティオコス2世は、その地の僭主を退位させ、ミレトスの住民から神として崇拝されるようになりました。

共和政ローマ

ローマ軍の船150隻がマルサーラからローマへ帰還する途中で難破するという海難事故が発生しました。この年、ティベリウス・コルンカニウスが、ローマの最高神祇官に就任した最初のプレブス（平民）となりました。

ギリシア

アンティゴノス2世の甥で摂政を務めていたアレクサンダーは、プトレマイオス2世の支援を受けてコリントスで反乱を起こし、自身を独立国の国王であると宣言しました。この反乱により、アンティゴノス2世はギリシア南部の支配拠点であったコリントスとハルキスを失うことになりました。さらに、アイトーリアがテルモピュレを占拠したことで、アンティゴノス2世はアテネから追放されることになりました。

中国

中国では、秦の昭襄王が雍で上帝を祀る郊祭をおこないました。また、楚が都を鉅陽へ遷都しました。

誕生

この年に生まれた人物に関する記録はありません。

死去

この年に亡くなった人物に関する記録はありません。

脚注

[注釈]

特筆すべき注釈はありません。

[出典]

この記事の出典は、古代史の記録に基づいています。

関連項目

年の一覧
年表
* 年表一覧

もう一度検索