紀元前316年

紀元前316は、共和政ローマではルティルスとラエナスが執政官に就任したとして知られています。このは、ローマ建国紀元438とも呼ばれていましたが、現在では西暦紀元前316と表記されるのが一般的です。

この、東アジアでは様々な出来事が起こりました。

各地の紀



干支乙巳
日本
皇紀345
孝安天皇77
中国
- 慎靚王5
- 恵文王9
楚 - 懐王13
斉 - 宣王4
燕 - 燕王噲5
趙 - 武霊王10
魏 - 襄王3
韓 - 宣恵王17
朝鮮
檀紀2018
ベトナム
仏滅紀元:229
ユダヤ暦:該当なし

マケドニア帝国の動乱



マケドニア王国では、カッサンドロスとエウメネスが覇権を争っていました。アンティゴノス1世の支援を受けたカッサンドロスは、ガビエネの戦いでエウメネスを破ります。しかし、この戦いは決定的なものではなく、エウメネス軍の兵士たちが、妻子や戦利品を求めてアンティゴノスと交渉し、エウメネスは捕らえられ処刑されました。カッサンドロスは、マケドニア王国摂政ポリュペルコンを破り、アレクサンドロス大王の母オリュンピアスを降伏させます。オリュンピアスは、その後、自らの命令で処刑された者の親族によって殺害されました。カッサンドロスは、大王の異母妹テッサロニカと結婚し、大王の未亡人ロクサネとその息子アレクサンドロス4世を幽閉し、王位を簒奪します。また、カッサンドロスは、アレクサンドロス大王が破壊したテーバイの再建に着手しました。

ギリシアとシチリア



シチリアでは、シュラクサイの僭主アガトクレスがシチリア島のほぼ全域を支配下に置きました。ギリシアでは、カッサンドロスが勢力を拡大し、マケドニアの混乱を収拾しようとしました。

共和政ローマの苦戦



共和政ローマは、アプーリア獲得のため、ルケリアの町をサムニウム人から奪還しようと軍を派遣しました。しかし、ラウトゥラエの戦いでローマ軍はサムニウム軍に大敗を喫し、サムニウム軍はローマ近郊まで侵攻しました。

中国の戦乱



中国では、が司馬錯の意見を入れて蜀を攻撃し、併合しました。蜀王を侯に降格させ、陳壮を蜀の相として送り込みました。燕では、燕王噲が老齢となり、宰相の子之が国政を掌握するようになりました。

誕生と死去



このには、以下の人物が誕生し、また亡くなりました。

誕生



アルシノエ2世 - トラキアの女王、後に弟であり夫ともなったプトレマイオス2世とともにエジプトを共同統治しました。

死去



オリュンピアス - エピロスの王女、マケドニア王ピリッポス2世の妻、アレクサンドロス大王の母。
カルディアのエウメネス - ギリシアの将軍、ディアドコイ
孫臏 - 中国の斉の兵家、将軍。

紀元前316は、各地で大きな変動が起こったであり、特にマケドニア帝国の後継者争いが激化したとして歴史に刻まれています。

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