紀元前378年

紀元前378年

紀元前378年は、古代ローマ暦における年であり、当時のローマでは「メドゥリヌス、フィデナス、ラナトゥス、シクルス、プルウイルス、マケリヌスが護民官に就任した年」として知られていました。また、ローマ建国紀元376年とも呼ばれていましたが、後者は一般的ではありませんでした。ヨーロッパで西暦が普及した中世初期以降、紀元前378年という表記が広く用いられるようになりました。

他の紀年法

この年は、他の地域や文化圏では異なる紀年法で表されていました。

干支: 癸卯
日本:
皇紀283年
孝安天皇15年
中国:
周 - 安王24年
秦 - 献公7年
晋 - 孝公11年
楚 - 粛王3年
斉 - 斉侯剡7年
燕 - 簡公37年
趙 - 敬侯9年
魏 - 武侯18年
韓 - 文侯9年
朝鮮: 檀紀1956年
仏滅紀元: 167年

できごと

ギリシア

テーバイ: 将軍で政治家であったエパメイノンダスがテーバイ軍の指揮官に就任しました。また、ペロピダスがボエオタルク（テーバイの最高執政官）に就任しました。この人事は、テーバイの勢力拡大に大きな影響を与えました。
アテナイ: 将軍コノンの息子ティモテオスが将軍職に選出されました。アテナイは、スパルタが外港であるペイライエウスを奪取しようとした動きに対し、テーバイとの連携を深めました。傭兵隊長カブリアスは、テーバイ近郊でスパルタ王アゲシラオス2世率いる大軍と対峙しました。カブリアスは、数で劣勢にもかかわらず、攻撃を仕掛けず、槍を上に向けて盾を左膝につけるという挑発的な「休め」の姿勢を命じました。この行動はスパルタ軍の進軍を止めさせ、結果的にアゲシラオス2世軍は撤退しました。この戦術は「蔑みの姿勢」として知られるようになりました。アテナイはこの勝利を機にテーバイと同盟を結び、「第二次アテナイ帝国」を築きました。この同盟には、ボイオーティアの大部分とイオニアの島々の一部が加わりました。

シチリア

シラクサ: シラクサの僭主ディオニュシオス1世は、カルタゴとの3度目の戦争で壊滅的な敗北を喫しました。クロニオンの戦いで大敗したディオニュシオス1世は、カルタゴに1000タレントの賠償金を支払い、ハリュコス川以西の領土を割譲せざるを得なくなりました。この結果、シラクサの勢力は大きく衰退しました。

中国

魏: 狄が魏軍を澮で撃破しました。この戦いは、魏の勢力に大きな打撃を与えました。
斉: 魏、韓、趙が斉を攻撃し、霊丘に到達しました。これは斉に対する軍事的圧力の増大を示しています。

誕生

この年に生まれた人物に関する記録はありません。

死去

この年に亡くなった人物に関する記録はありません。

脚注

注釈

記述された出来事は、史料によって解釈が異なる場合があります。

出典

古代史に関する複数の文献に基づいて記述しています。

関連項目

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年表
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