紅河ハニ族イ族自治州

紅河ハニ族イ族自治州

紅河ハニ族イ族自治州（こうがハニぞくイぞくじちしゅう）は、中華人民共和国雲南省の南東部に位置する自治州です。州政府は蒙自市に置かれています。

地理

雲南省の南東部に位置し、南はベトナム社会主義共和国と国境を接しています。東は文山チワン族ミャオ族自治州、西は普洱市、北は曲靖市などと隣接しています。紅河（ソンコイ川）が州内を流れ、東南アジアへと続いています。

この地域は、ハニ族、イ族といった少数民族の主要な居住地であり、イスラム教を信仰する回族も多く暮らしています。多様な文化が共存していることが特徴です。

行政区分

紅河ハニ族イ族自治州は、1957年11月18日に成立しました。以下の行政区分を管轄しています。

県級市:
蒙自市 (Mengzi)
箇旧市 (Gejiu)
開遠市 (Kaiyuan)
弥勒市 (Mile)
県:
建水県 (Jianshui)
石屏県 (Shiping)
瀘西県 (Luxi)
元陽県 (Yuanyang)
紅河県 (Honghe)
緑春県 (Luchun)
自治県:
金平ミャオ族ヤオ族タイ族自治県 (Jinping)
河口ヤオ族自治県 (Hekou)
屏辺ミャオ族自治県 (Pingbian)

歴史

この地域は、様々な変遷を経て現在に至っています。

1949年10月1日: 中華人民共和国雲南省蒙自専区が成立。
1950年1月27日: 紅河県が発足。
1950年5月31日: 河口対汛督弁区が河口市となる。
1951年1月10日: 箇旧市が成立し、紅河県が紅河県アイニ族自治区となる。
1951年3月24日: 新民県が元陽県に改称。
1953年11月28日: 元陽県・金平県・紅河県アイニ族自治区が紅河ハニ族自治区に編入。
1954年6月12日: 宜良専区弥勒イ族自治区を編入。
1955年1月3日: 河口市が河口県、弥勒イ族自治区が弥勒イ族自治県となる。
1957年9月6日: 紅河ハニ族イ族自治州が発足。
1958年5月29日: 緑春県が発足。
1958年9月16日: 箇旧市を編入。
1958年9月24日: 屏辺ミャオ族自治県、河口ヤオ族自治県が発足。
1960年2月16日: 河口ヤオ族ミャオ族自治県が発足。
1961年2月14日: 開遠県、蒙自県が発足。
1962年3月2日: 河口ヤオ族自治県、屏辺ミャオ族自治県が発足。
1962年3月27日: 瀘西県が発足。
1981年1月18日: 開遠県が市制施行し、開遠市となる。
1985年6月11日: 金平県が金平ミャオ族ヤオ族タイ族自治県となる。
2010年9月10日: 蒙自県が市制施行し、蒙自市となる。
2013年1月24日: 弥勒県が市制施行し、弥勒市となる。

交通

紅河ハニ族イ族自治州は、ベトナムとの国境に位置し、交通の要衝となっています。ベトナムのソンコイ川の上流に位置し、昆明と河口ヤオ族自治県の河口鎮を結ぶ昆玉河線が州内を通過しています。河口鎮は、川を隔ててベトナムのラオカイと隣接しており、経済交流が活発です。

鉄道
中国国家鉄路集団
南昆旅客専用線（弥勒市内）
昆玉河線
弥蒙線
紅河有軌電車
道路
高速道路
広昆高速道路
国道
G323国道
G326国道

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