続行便

続行便とは

続行便（ぞっこうびん）とは、バス事業者が需要の増加に対応するために設定する臨時の便のことです。これは、定期便と同じ扱いで、必要に応じて車両を2台以上増やして輸送を行うものです。事業者によっては「増車」「増発」「増運」とも呼ばれ、その呼び方は異なることがあります。

高速バスにおける続行便

高速バスでは、予約状況に基づき、需要に応じて随時続行便を設定します。多くの場合、高速バス専用の車両ではなく、観光バスや他の路線で使われる車両が使用されるため、車内の設備が異なることがあります。特に繁忙期には、続行便を頻繁に運行する事業者が多く、所定の便に準じた車両を用意したり、通常の貸切バスを用いて行き先表示器を機能させることもあります。

長距離を運行するバスでは、3列独立シートや2階建車両が使用されることが多く、車両の変更や座席の条件によって運賃が割引される場合もあります。さらに、特定の路線では女性専用車を設けたり、車両の運行上の都合から始発地や到着地によって乗客の振り分けを行うこともあります。

一般路線バスにおける続行便

一般路線バスでは、乗車客が多くて定期便だけでは輸送が難しいと判断された場合に続行便が発動されます。この場合、続行便は既存の定期便の補完として運行されるため、特別な届出は必要ありません。ただし、慢性的に続行便が多く運行され、「乗り残し」がよく発生する場合には、運行回数を変更する（増回）ために届出をすることが推奨されています。

定期観光バスにおける続行便

定期観光バスでも、予約が多く入るハイシーズンには続行便が設定されることがあります。この場合、2階建の車両や特別な車両を使用しているコースにおいては、通常の観光バスが続行便として活用されることがあり、運賃が割引されることもあります。

まとめ

続行便は、バス事業者が需要に応じて臨時に便を増発するための重要な手段です。この仕組みを通じて、乗客はより多くの選択肢を持ち、快適に移動することが可能となります。続行便の運行は、繁忙期や客の多い路線において特にその効果を発揮し、スムーズな輸送を実現するための重要な要素となっています。

関連項目

• - 志賀草津高原線#続行便体制
• - シャトルバス
• - チャーター便
• - 臨時列車
• - 増発（曖昧さ回避）

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