美ノ海義久

美ノ海 義久について

美ノ海 義久（ちゅらのうみ よしひさ、1993年5月6日生まれ）は、沖縄県うるま市出身で、木瀬部屋に所属する現役の大相撲力士です。本名は木﨑 信志（きざき しんじ）で、身長177cm、体重145kg、血液型はB型です。2024年9月場所における彼の最高位は西前頭7枚目です。兄弟には、かつて十両に在籍したこともある木﨑海（弟）がいます。

アマチュア時代の成績

美ノ海は沖縄の5人兄弟の三男として生まれ、幼少期から相撲に親しんできました。母方の叔父は日本大学相撲部の監督を務めており、影響を受けながら成長しました。美里小学校1年生から相撲を始め、具志川中学校では全国中学校相撲選手権大会でベスト16に入るなど、実績を積んできました。

彼は、この重圧から一時は相撲を辞めようと考えていましたが、鳥取城北高等学校の合宿に参加した際にその厳しさを目の当たりにし、進学先を変更しました。高校時代には国体で団体優勝、個人戦でも優勝を果たし、卒業後は日本大学経済学部に進学しました。大学では主将を務め、全国学生相撲選手権大会で団体優勝を果たすなど、盟友と共に成長を深めました。

大相撲入門の経緯

大学卒業後、美ノ海は普通の生活に戻ることも考えましたが、相撲との縁を断ち難く、木瀬部屋に入門することに決めました。2016年3月場所で初土俵を踏み、同期には朝乃山や豊山がいます。初めて番付に名前が載った2016年5月場所では序ノ口で6勝1敗の成績を収めました。

その後も勝利を重ね、2017年11月場所で幕下に昇進しました。しかし、最初の十両昇進は苦難の道であり、数度の落ち込み期も経験しています。2018年から2019年にかけては3場所連続で勝ち越しを達成し、奮闘の末に新十両としてのデビューを果たしました。

新十両、そして更なる活躍

新十両として迎えた2018年7月場所では成績こそ厳しかったものの、後に幕下からの復帰を果たし、2023年11月場所では新入幕を飾ります。この際に、多くの沖縄の人々が応援してくれる中、喜びを表現しました。2024年7月場所では10勝5敗という好成績を収め、さらなる成長を実感していることでしょう。

主な成績と展望

2024年7月場所終了時点での通算成績は295勝271敗1休（50場所）、幕内成績は41勝34敗（5場所）となっています。各段での優勝経験もあり、幕下優勝1回、三段目優勝1回、序二段優勝1回を達成しました。

美ノ海は、沖縄県の伝統を背負いながら相撲界での地位向上を目指し奮闘しています。彼の成績や人間性は、沖縄出身の力士として注目されており、今後のさらなる活躍が期待されます。相撲を通じて平和な世界を語り掛ける姿勢も印象的で、沖縄の誇りを背負う力士として成長し続けています。

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