群馬県道29号あら町下室田線

群馬県道29号あら町下室田線

群馬県道29号あら町下室田線は、群馬県高崎市のあら町から同市下室田町に至る主要地方道として位置づけられています。高崎市内の主要な東西方向の幹線道路の一つであり、地域の生活や産業を支える重要な役割を担っています。

概要

この路線の起点は高崎市のあら町にあります。ここから、高崎市役所の前を通過し、JR信越本線の北高崎駅方面へと進みます。北高崎駅前を過ぎると、信越本線の線路を横断する踏切を渡り、経路は西北西へと向きを変えます。その後は、烏川の北側に沿うようにして、終点である下室田町を目指します。

地域住民からは「室田街道」という愛称で広く親しまれており、路線のほぼ全線にわたってこの名称で呼ばれています。また、高崎市によって区間ごとの愛称も付けられています。起点から保健福祉事務所前交差点（高崎市高松町）までは「シンフォニーロード」と呼ばれ、そこから北高崎駅前（高崎市大橋町）までの区間は「渋川街道」として知られています。さらに、北高崎駅前から下小塙町交差点までの区間は「経大前通り」の愛称が付与されています。

烏川の南岸を通る国道406号（里見街道）とは多くの区間で並行しており、終点の下室田町交差点で合流します。公共交通機関としては、この路線を運行するバスが多く存在します。特に群馬バスの高崎駅 - 経大前 - 本郷 - 室田 - 榛名湖線は、起点付近のごく一部の区間を除き、路線のほぼ全てを経由しています。

路線データ

起点: 群馬県高崎市あら町
終点: 群馬県高崎市下室田町

歴史

現在の群馬県道29号あら町下室田線は、いくつかの変遷を経て成立しました。その歴史は、1959年（昭和34年）9月18日にまで遡ります。この日、当時の道路法に基づき、前身となる県道下室田高崎線（群馬郡榛名町大字下室田 - 高崎市飯塚本町）として路線の認定を受けました。この認定と同時に、それまでの旧・県道高崎榛名線（高崎市 - 群馬郡榛名町）は廃止されています。

その後、1983年（昭和58年）1月17日には、県道路線認定に関する告示が改正され、路線名が下室田高崎線から高崎榛名線へと変更されました。この時点での整理番号は58でした。

1993年（平成5年）5月11日には、当時の建設省（現在の国土交通省）により、県道高崎榛名線が主要地方道として指定を受けました。これは、この路線が地域の主要な幹線道路として重要視されるようになったことを示しています。

そして、2006年（平成18年）10月1日、高崎市と周辺自治体の合併に伴い、路線名が現在の「あら町下室田線」に変更され、現在に至ります。

路線状況

この路線には、他の重要な道路との重複区間がいくつか存在します。

国道354号: 高崎市本町の本町1交差点から高崎市住吉町にかけての区間。
群馬県道25号高崎渋川線: 高崎市住吉町から高崎市大橋町にかけての区間。
群馬県道137号箕郷板鼻線: 高崎市高浜町の高浜交差点から同じく高浜町の鳥井沢交差点にかけての区間。

地理

群馬県道29号あら町下室田線は、その全線が群馬県高崎市内を通過します。

路線上では、様々な主要道路や県道と交差しています。主な交差点は以下の通りです。

群馬県道25号高崎渋川線、群馬県道31号高崎停車場線: 高崎市あら町のあらまち交差点（起点）
群馬県道49号藤木高崎線: 高崎市高松町
国道354号: 高崎市本町の本町1交差点
国道354号、群馬県道27号高崎駒形線、群馬県道25号高崎渋川線: 高崎市住吉町
群馬県道25号高崎渋川線: 高崎市大橋町の北高崎駅前
国道17号 高前バイパス: 高崎市上並榎町の上並榎町交差点
高崎市道高崎環状線: 高崎市下小塙町の下小塙町交差点
群馬県道26号高崎安中渋川線: 高崎市我峰町の我峰町交差点
群馬県道10号前橋安中富岡線: 高崎市沖町
群馬県道137号箕郷板鼻線: 高崎市高浜町の高浜交差点
群馬県道137号箕郷板鼻線: 高崎市高浜町の鳥井沢交差点
群馬県道154号新井下室田線、群馬県道211号安中榛名湖線: 高崎市下室田町
国道406号: 高崎市下室田町の室田交差点（終点）

これらの交差点を通じて、高崎市内の主要な地域や周辺の自治体へと接続しており、交通ネットワークの重要な結節点となっています。

もう一度検索