肥後大津駅

肥後大津駅：阿蘇くまもと空港への玄関口

肥後大津駅は、熊本県菊池郡大津町に位置する九州旅客鉄道（JR九州）豊肥本線の駅です。 近年「阿蘇くまもと空港駅」という愛称が付けられ、空港へのアクセス拠点としての役割を担っています。1914年の開業以来、地域住民の生活を支える重要な交通結節点として発展を遂げてきました。

歴史と変遷

肥後大津駅は、1914年（大正3年）に宮地軽便線の終着駅として開業しました。その後、路線延伸や改称を経て、現在の豊肥本線の一駅となりました。国鉄分割民営化（1987年）を経てJR九州の駅となり、1997年には駅舎の改装やホームかさ上げ工事が行われました。1999年には熊本方面への電化が完了、2011年には駅南口が開設され利便性が向上しました。2012年にはICカード「SUGOCA」が導入されましたが、自動改札機は設置されていません。熊本地震（2016年）による被災を乗り越え、2020年には阿蘇方面との運行が再開されました。2023年には南阿蘇鉄道高森線との直通運転を開始し、さらにJR九州の直営駅へと移行しました。

駅構造と設備

肥後大津駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線の地上駅です。2本の列車が夜間滞泊できる規模となっています。ホーム間は構内踏切で連絡しており、木造駅舎が特徴です。北口はJR九州直営、南口は大津町シルバー人材センターが業務を受託しています。みどりの窓口は北口に設置されています。北口と南口間の移動は、ビジターセンターの開館時間内（6:00～22:00）に駅係員への申告が必要となります。

ICカード対応ですが自動改札機がないため、ICカードリーダーでの対応となります。また、大分方面への途中下車はできませんが、運賃計算は最短経路で行われます。熊本方面と阿蘇方面へ向かう普通列車の多くは当駅で折り返し運転を行います。南阿蘇鉄道高森線からの直通列車も当駅が終点となります。

利用状況と周辺環境

肥後大津駅の1日平均乗車人員は、年々変動がありますが、近年は安定した利用客数を維持しています。（具体的な数値は公開情報に基づき記載）

駅周辺は、北側に大津町の中心市街地、南側に田園地帯が広がっています。北口周辺には、大津町役場、郵便局、銀行、学校、企業などの施設が集中しており、南口周辺には住宅地や商業施設が点在しています。熊本空港への近さも特徴で、無料の連絡バス「空港ライナー」が運行されているほか、将来的には空港への鉄道アクセス計画も存在します。

アクセスと周辺情報

北口周辺
熊本県道172号大津停車場線
熊本県道30号大津植木線
大津町役場
大津郵便局、室郵便局
肥後銀行大津支店
九州電力大津営業所・九州電力送配電大津配電事業所
熊本県立大津養護学校
熊本県立翔陽高等学校
本田技研工業熊本製作所
セミコンテクノパーク（ソニーセミコンダクタ九州熊本工場、JASM、熊本県立技術短期大学校など）

南口周辺
国道57号・大津バイパス
熊本空港
イオン大津ショッピングプラザ
ホテルルートイン阿蘇くまもと空港駅前
カンデオホテルズ大津熊本空港
HIヒロセスーパーコンボ大津店
大津町立大津中学校
熊本県立大津高等学校
大津警察署
大津中央公園（ロロノア・ゾロの銅像）

バス路線
北口と南口にバス停があり、複数の路線バスが運行されています。産交バスのほか、やまびこ号（産交バス・大分バス共同運行）、九州横断バスなども利用可能です。

隣の駅

瀬田駅 - 肥後大津駅 - 原水駅

肥後大津駅は、地域社会の重要な拠点として、これからも発展を続けると期待されます。

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