肥後細川庭園

肥後細川庭園：江戸情緒漂う都会のオアシス

東京都文京区目白台に広がる肥後細川庭園は、文京区が管理する無料の公園です。かつては幕臣の邸宅、そして幕末には細川家の下屋敷、明治時代には本邸として利用されてきた歴史を持つ由緒ある地です。1960年に東京都が取得し、翌年には公園として開園。その後、文京区に移管され、現在に至ります。

庭園の最大の魅力は、何と言っても回遊式泉水庭園です。目白台特有の豊富な湧水を巧みに利用した、美しい庭園は江戸時代の大名庭園を彷彿とさせます。四季折々の草花が咲き乱れ、都会の喧騒を忘れさせてくれる癒やしの空間が広がっています。散策路を巡りながら、水の流れの音や鳥のさえずりに耳を澄ませば、心安らぐひとときを過ごすことができるでしょう。

庭園内には、歴史的建造物である松聲閣も存在します。明治時代に細川家下屋敷跡に学問所として建てられ、大正時代に改修された木造2階建ての建物で、延べ床面積は約500平方メートルにも及びます。公園となってからは集会施設として利用されていましたが、老朽化に伴い文京区による修復と耐震補強工事が行われ、2016年に完了。歴史的建造物の保存と活用という点でも、この庭園は大きな意義を持っています。

周辺には、椿山荘、関口芭蕉庵、永青文庫、和敬塾、蕉雨園（旧田中光顕伯爵邸）、講談社野間記念館など、歴史的建造物や文化施設が点在しています。これらの施設と合わせて巡ることで、より一層豊かな文化体験を得られるでしょう。また、文京区立江戸川公園も近隣にあり、合わせて訪れるのもおすすめです。

アクセスは、東京メトロ有楽町線江戸川橋駅から徒歩15分、都電荒川線早稲田停留場から徒歩7分と、公共交通機関でのアクセスも良好です。開園時間は午前9時から午後5時まで（11月から1月は午前9時から午後4時30分まで）で、駐車場はありません。入園料は無料です。

肥後細川庭園は、歴史と自然、そして静寂が調和した、都会の貴重なオアシスです。江戸時代の雰囲気を肌で感じながら、ゆったりとした時間を過ごしたい方にとって、最適な場所と言えるでしょう。週末の散策や、落ち着いた時間を求める方におすすめです。美しい庭園を散策し、歴史に思いを馳せ、都会の喧騒を忘れさせてくれる、そんな癒やしのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

アクセス情報

東京メトロ有楽町線江戸川橋駅：徒歩15分
都電荒川線早稲田停留場：徒歩7分

開園時間

午前9時～午後5時（11月～1月は午前9時～午後4時30分）

料金

入園無料

駐車場

* なし

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