肥田景之

肥田景之について

肥田景之（ひだ かげゆき）は、1850年3月21日に日向国諸県郡都城郷（現在の宮崎県都城市）で生まれました。彼は薩摩藩士・肥田景正の二男であり、戊辰戦争に従軍し、様々な役職を歴任しました。

初期の経歴

肥田は造士館で兵学を学び、その後指導者としても活動しました。慶応3年（1867年）には戦兵伍長として戊辰戦争に従軍し、続いて西南戦争にも参加しました。戦後は造士館の助教授や都城神柱神社の祠官としても知られています。

官吏としての道

彼は1878年に鹿児島県の警部に任命され、その後内務省や農商務省に勤務しました。1883年に退官すると、第五国立銀行（現在の三井住友銀行）に入行し、取締役支配人として1896年まで在任し、さらに他の銀行や企業の監査役にも就任しました。特に大東鉱業では社長を務めており、鉱山事業で成功を収め、多くの富を築きました。

政治家としての活動

1892年には宮崎県第2区の衆議院議員に無所属で当選し、以降計5期にわたって衆議院に在任しました。彼は国政選挙にも複数回出馬し、特に1894年や1904年の総選挙では次点となったものの、1908年以降は再び選出されました。また、彼は公友倶楽部や新政会にも所属し、議員活動を行いました。

選挙歴

肥田の国政選挙歴は以下の通りです：

• - 第1回[[衆議院議員総選挙]]（1890年、宮崎県第2区）次点落選
• - 第2回[[衆議院議員総選挙]]（1892年、宮崎県第2区）当選
• - 第3回[[衆議院議員総選挙]]（1894年、宮崎県第2区）次点落選
• - 第7回[[衆議院議員総選挙]]（1902年、宮崎県郡部）落選
• - 第9回[[衆議院議員総選挙]]（1904年、宮崎県郡部）落選
• - 第10回[[衆議院議員総選挙]]（1908年、宮崎県郡部）当選
• - 第11回[[衆議院議員総選挙]]（1912年、宮崎県郡部）当選
• - 第12回[[衆議院議員総選挙]]（1915年、宮崎県郡部）当選
• - 第13回[[衆議院議員総選挙]]（1917年、宮崎県郡部）当選

影響と晩年

彼の多岐にわたる活動は、明治から昭和初期の日本における政治および経済の発展に少なからず影響を与えました。また、日本体育会の会長としても知られ、スポーツ振興にも寄与しました。肥田景之は1932年4月3日に82歳で亡くなりました。彼の経歴は、日本の近代化の過程での多様な職業の重要性を物語っています。

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